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消渇一真武湯

蒋明徳医案:李某某,女,58歳。1990年4月5日診。
口渇飲引,大便干燥して1ヶ月以上になり,医師は麻仁丸、増液承気輩を多用して治療し,服薬后に病いは緩解し,停薬したら同じ病いが再発した。
カルテ:口渇飲引,飲んでも渇が解せず,毎日水を8ポンド(3.5L)余り飲むが,大便は羊屎の如く堅い。
聞けば小便短少で,小腹が脹り,胸部窒悶を伴い,微咳し,悪心頭眩,食欲減,下肢にやや浮腫,舌は胖嫩,苔は水滑,脈沈細、尺部が尤も甚しい。
化験:小便常規(一),尿糖(一)。
この消渇症は,脾腎陽虚による,水飲の患である。
温陽化飲のため,真武湯合五苓散とする;
 附片(先熬)、桂枝、白芍、猪苓、生姜各12,茯苓、沢瀉各15,白朮30。水煎温服,日三次。
1剤を服した后,小便が増え,渇飲と便堅は軽減した。
又2剤を進めて,病は瘥えた。[四川中医 1991,(11):22]
按語:脾腎陽虚で,水飲内停して,津液が気化せず,輸布されないので口渇が起こる。
真武を治用すれば腎陽が温まり,下閘は啓かれ水道が利し,飲邪が外泄される,
五苓を用いて実脾暢中すれば,脾運が再開され,水津が四布する。
白朮を重用するのは,“除湿益気,補中補陽,消痰逐水,生津止渇“の為である(《珍珠嚢》)。
※真武湯の証は下痢を伴うのではないかと指摘されて探したのがこの例、脾腎陽虚により津液が気化されなければ便秘になる場合もある。

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