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呃逆一調胃承気湯

王金州医案:厳某,男,50歳,1986年10月25日診。
患者は3日前に飲酒飽食した后,胃脘が脹悶不舒となり,続いて呃呃連声となり,自制できない。
自分で多種の単方治療を用いたが未だ愈えず,西薬ベラドンナや鎮静薬を服すも好転せず。
某郷衛生院の診治で,医が丁香柿蒂湯加半夏、旋復花等を2剤出して,服后に呃逆は益々頻繁になり余に診治を求めて来た。
呃声は接連して断えず,痛苦に困り果てている。
問えば3日前から大便が出ず,脘腹は脹満し,口渇して心煩がある。
見れば舌苔は黄厚,脈象は滑数である。
処方:大黄・芒硝15,甘草6。上の3味を熱湯500mlに入れ,蓋をして30分間浸泡した后濾過して,1回で完服する。
服后に大便を泄下すること甚だ多く,臭穢は異常だった,呃逆は自から止り,脘腹の脹満等の症も亦消えた。[新中医 1993,(3):45]
按語:呃逆は胃気が上逆して膈を動かして成るとはいえ,臨証では辨証求因により,寒熱虚実を明らかにしなければならない。
本証は飲酒飽食に因り胃腸が実滞積熱となって起ったものであるから,通腑して除邪するのは当然である。
前医は反って丁香、半夏、党参等の温燥剤を用いたので,邪はいよいよ壅閉し呃逆はいよいよ頻繁となった。
本方は泄熱通便するので,之を服せば食滞、邪熱は泄するに随って除かれる。
此の如く腑気が通ずれば,胃気は降り,止呃薬物を用いなくても呃逆は自から止る。
※煎じるのではなく、30分間浸泡するだけとは云え、大黄15gの500mlを頓服せよとは凄い!

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