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哮喘一小承気湯

劉和章医案:王某,男,50歳,1991年8月26日入院。
哮喘病史が3年,初発は病情が較軽かったが,何度も寒温不調に因って胸悶気促を突発し,冬に入って更に甚しくなった,緩解后は常人の如し。
今回は疲労后に淋雨を受けて凉となったのが誘因で発した。
症は喘促気短,肩で息をし,倚息して臥すを得ず,胸脘が痞悶し,吸気困難,喉中に哮鳴音あり,動けば喘促は更に甚しく,咳嗽して痰あり,痰多くは白く稠る,吐咯せんとするも尽きず,時に痰帯血絲があり,口干して飲まんと欲し,飲食は欲せず,溲赤く,大便は5日に1行。
舌紅く、苔黄で中心が干黒、撫でると無津,脈は細数。
此れは大腸実熱である,治は通腑瀉熱に宜し。
小承気湯加味:大黄(后下)20 厚朴5 杏仁・枳実10 麦冬15 水煎服。
1剤后,大便解して出ること甚だ多く,状は羊糞の如く,咳嗽は軽減した。
上方の大黄を15gに減らして,再進3剤。
薬后に大便は通暢し,日に2行,平臥が出来るし床から下りて活動もできる,食事もでき,黒苔は已に退いた。
后は清潤の品で調理1周で愈えた,随訪して今に至るも未だ再発せず。[新中医1993;(2):44]
按語:肺と大腸は相表裏をなし,其の病変は互いに因果となる。
本案は肺熱が大腸に移り,津液が消灼し,肺体が潤わず,大腸が滋を失し,上下不通となり喘促気急となり,大便が秘結した。
上壅がる者は其の下を疏す“の法を運用し,小承気湯の軽い下剤で,瀉平し,火熱の邪を陽明の道を假りて去らせた。
※肺の熱邪をどこから去らせるか?

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