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燥屎内結一大承気湯

曹穎甫医案:予は嘗つて江陰街肉庄で呉姓の婦人を診たことがある,
病が起きて已に六七日になり,壮熱,頭汗出,脈大,便閉で,七日間出ていない,身は発黄せず,結胸せず,腹は脹満せず,ただ頭中が劇痛し,語らず,眼は見開いたまま,瞳神は瞬けず,人が前を通り過ぎても,誰だか辨別できず,証は頗る危重であった。
余曰く:目中了了たらず,睛和せず,燥熱上冲するは,此れ《陽明篇》三急下証の第一証なり。速治せずば,病は手の施しようが無くなる。
そこで遂に大承気湯を与える。
 大黄12 枳実9 川朴3 芒硝9。
并せて家人には速く煎じて服すように云う。
果たして一剤で愈えた。[見《新編傷寒論類方》1984:142]
按語:壮熱便閉で目中不了了,睛不和ともなれば,乃ち熱邪伏裏,灼竭津液の証である。
五臓六腑の精気は,皆目に上注するゆえ。
瞳神は腎の主る所,熱邪が胃津を燥かさなければ,必ずや腎液を耗す。
今 燥熱亢盛で,真陰が竭きんと欲する,当に此の時こそ,病勢は危急に瀕している,遅ければ救えなくなる,故に急下存陰の法の,大承気湯を用いた。
※陽明三急下証とは、「傷寒六七日,目中不了了,睛不和,無表裏証,便難,身微熱者,此実也,急下之,宜大承気湯。」「陽明病,発熱汗多者,急下之,宜大承気湯。」「発汗不解,腹満痛者,急下之,宜大承気湯。」のこと。

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