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少陽に入った傷風

春温治案七則-3
春に傷風にかかり,寒熱を発し,口苦,脇脹満,或いは呑酸吐酸があった,人は少陽の傷寒と謂うが,誰も少陽の春温とは知らない。
少陽は胆木で,風を喜ぶのに何うして又傷風になるのか?
同気は入り易き也。
傷寒亦は傷風を,何うして冬は傷寒と謂い,春は春温と謂うのか?
冬の風寒,春の風温を知らないのか,寒が傷つけるは深く,温が傷つけるは浅い。
傷が深ければ,邪は少陽に至り,裏へ入る惧れがある;傷が浅ければ,邪は少陽に入っても,表へ出るのを喜ぶ。
故に同じく少陽に入ると云っても,傷風傷寒では大いに異る。
少陽の傷風を治すのには,大きな差異は無い。
半表裏の邪を舒緩すれば,風は自ら散ずるから。
但だ傷寒の邪が少陽に入り,入裏の症が有れば,大柴胡、承気で下すのが宜しい;若し傷風が少陽に入ったからといって,小柴胡で和すには大げさ過ぎる。
 加減小柴胡湯:柴胡1.5 茯苓3 黄芩・甘草・花粉1 陳皮0.5。
二剤で痊愈した。
鐸按:妙は茯苓の多用に在り,邪を膀胱から出させるので,更に原方より勝る。
少陽は半表半裏に居り,和解するのが宜しい,邪が表から入れば,表から出すが,表から上散できないなら,茯苓で膀胱に引き入れて下から出す,佐の柴胡は散邪する。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

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