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寒中腎で身は動けず

中寒治案六則-6
ある人が陰寒に猝中して,身は動くことが出来なくなった,人は寒中脾と謂うが,誰も寒中腎とは知らない。
寒に中り手足が動かなくなれば,已に危症である,況んや身が動けなければ尚更である。
手足が冷えて動かないのは,まだ四隅病であるが,身が僵く動かないのは,中州の患である。
脾は四肢を主るが,身は何処に属するのか?
人が生きているのは,心火には非ず,乃ち腎火なり。
腎火が旺んになれば,脾土は自ら運ばれること無窮なり;腎火が衰えれば,脾は転ずることを息む。
故に腎寒なれば脾も亦衰え,脾寒なれば身は自ら動く能わず。
徒らに脾を治すのではなく,腎火を温めることが必須である。
 直中陰臓第二方:附子・干姜・肉桂1 熟地2銭。
一剤で身は動き寒は消えた。
鐸按:方用の桂、附子、姜が直かに中堅を搗き,迅かに寒邪を掃くや,命門の火は勃発して,寒邪は自ら去る。
然し純陽を過用すれば,太燥となるを免れない,熟地を佐とし,陽に陰を得させれば水を生じ,陽が陰を缺いた耗水にはならない。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

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