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寒気の七腑直中

中寒治案六則-1
厳寒に会うと忽ち陰冷に感じ,腑に直入し,肢体は皆冷え,目青く,口から清水を嘔き,腹中は雷鳴し,胸脇は逆満し,体は寒く顫えを発し,腹中に凉気ありて一直線に上冲するや,猝然として気を失う,此れは寒気の七腑※直中である。
中寒と傷寒とは大いに異る。
傷寒は表より裏へ入るし,中寒は腑より臓に入る。
入腑、入臓は同じ直中と雖も,治法は同じではない。
入腑の寒が軽いから,入腑の寒を治すのは,臓を治すより重要である。
惟だ腑には七つ有り,中腑薬は別にした方が宜しい。
然し陰寒が人に中れば,必ずや三焦の寒に乗じて先ず入るから,三焦を温めれば,七腑の寒は尽く散ずる。
然し三焦が寒なれば,又胃気は虚す
徒らに三焦を温めるばかりで胃気を補うのを急がなければ,気は虚して接続せず,即座に回陽できるだろうか?
 救腑回陽湯:人参5 附子・肉桂一銭,巴戟10銭。
鐸按:方用の人参は扶胃に,桂、附は回陽に,更に巴戟を借りて心腎の火を補う,心腎の火が旺んになれば,三焦の火は更に旺んになり,且つ胃気を生じて回陽する,故に君と為す,尤も三位は統合して強く掃蕩祛除するので,一剤で奏功し,陽は回復し陰邪は立どころに散じた。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より
※男は五臓六腑といい、女は子宮を加えて五臓七腑という。

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