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膀胱に入った火邪

春温治案七則-4
春に傷風にかかり,汗が出て,胃が干燥し,渇して飲水を欲す,人は太陽の傷寒だと謂うが,誰も春温の火邪が膀胱に入ったとは知らない。
膀胱は,肺の子である,肺が風邪を受け,久しくなると熱に変る,肺が膀胱に救いを求めると,邪は求救に乗じて下行する,膀胱は母を救わんと欲して,下泄を止める,上では風火が相い斗い,邪は膀胱の正気が盛んなのを知ると,膀胱に入らず胃に入る,それで胃熱となり,邪と争う,故に汗を出す。
汗が出れば,胃液は自ら干く,故に口渇して水を思い内焚を救わんとする。
法は必らずしも風邪を散じ、火焔を泄せずともよい,速やかに膀胱を利し,邪を小便から出せば,胃液は自ら生ずる。
 五苓散:白朮1 茯苓・沢瀉・猪苓3 肉桂0.1。
二剤で愈ゆ。
鐸按:五苓は利水薬なのに,何うして止渇生津し,祛風散火するのか?
五苓は専ら膀胱の水を利す,膀胱は,太陽の経なり,傷風して已に出汗を経れば,邪は尽く除かれているはずだが,口渇して水を思うのは,明らかに邪熱が皮毛から外へ出ないで,膀胱へ趨行しようとしている,五苓で膀胱の水を利せば,火も亦流れる。
火が水より去れば,胃火は已に消え,胃は自ら津を生じ,肺を上潤する,肺は胃の液を得ると,皮毛は自ら閉じる,そうなれば邪は何処から入るのか。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

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