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少陽の腹満自利

傷寒証治案五則-3
ある冬月に傷寒にかかり,身熱すること三日,腹満して自利す,人は陽が陰に伝わったと謂うが,腹満自利は,少陽太陰に皆有るのを知らない,陰陽を辨じなければ,事を誤る。
太陰の自利は,寒極まりて痛む;少陽の自利は,熱極まりて痛む。
手で按じて愈いよ痛むのは少陽で,按じて痛まないのは太陰である。
此れは少陽の邪を和解すべきであり,太陰と誤認してはいけない。
加減柴胡湯:柴胡・陳皮・甘草1 白芍5 茯神・梔子2 当帰3 枳殻・大黄0.5銭。
一剤で腹満は除かれ,二剤で利は止った。
鐸按:此れは和解に微攻があり,分消に軽補を兼ねている,故に火邪は散じ易く,正も又傷つけない。
若し大承気だと,推蕩が過ぎるし,大柴胡だと,分消が重過ぎる,故に此の方を定めて腹満自利を治した。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

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