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傷風が陽明に入る

春温治案七則-2
春に傷風にかかり,身熱し,咳嗽して痰を吐き,悪熱して口渇があった,人は傷寒が伝経して陽明に入ったと謂うが,これは傷風であり,陽明の火が肺を刑しているのを誰も知らない。
陽明胃土は本もと肺を生ずるのに,反って肺を刑する事があろうか?
肺は嬌臓である,性は畏風しないと雖も,体はいつも畏風している。
風が肺に入れば,必ず寒に変る。
胃は,肺の母であり,子の肺が寒に会えば,熱して済おうとする,然し胃は本もと無熱である,胃の熱は,心火が生ずる。
心は,胃の母であり,心は胃が肺を生ずるのを知るので,火を出して助けようとする,然し胃土を助ければ必ずや肺金を克することになる,兵を借りて賊を討てば,反って養兵が民を害する,胃が熱すれば肺も亦熱す,故に咳嗽して口渇す。
瀉心安胃をするなら,肺は養われて,風邪は自ら散ずる。
 平邪湯:黄連0.3 甘草・蘇梗・紫菀・葛根1 石膏・貝母・茯神3 麦冬5銭。
三剤で愈え,四剤までは要らなかった。
鐸按:此れは泄心が十三で,泄胃火が十六である。
心火が肺を克するのは軽いが,胃火が肺を刑するのは重い。
軽く心火を泄すれば,心は胃を助けても刑金はしない;重く胃火を泄すれば,胃は刑金も傷肺もしないので,肺気は回復し,肺邪は自ら去る。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

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