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7.癲狂

癲狂の多くは土湿木鬱に因り,胆胃が上逆して,心竅に痰が迷いこむからだ。
【脈証機理】
情志が遂げられないと,憂思のあまり脾を傷つける,それが脾湿肝鬱である。
湿が旺んだと痰を生じ,痰阻による気滞から,肺胃は不降となる,復た憤怒傷肝に因り,肝気は愈いよ鬱する。
肝胆は同気ゆえ,肝鬱すれば胆滞となり,必ず胃土を克する,胃土が滞りて降りなければ,相火は下行の路が無く,必ず挾痰のまま心君に上擾し,痰熱は清竅を蒙閉すると,神識は迷乱して癲狂となる。
狂証
狂は陽亢であり,脈は細濡、稍弦、関寸大,舌苔膩、或いは白臊で渋。
【治則】
平胆疏肝,清降肺胃,利気化痰。
【方薬】
(茯苓9 甘草6 黄芩炭9 生杭芍12 丹皮9 橘紅・全瓜萎12 半夏・鬱金・天門冬9 蜀漆・朱砂粉3)
癲証
癲は陰旺であり,脈は細濡、稍滞,関寸較大、尺微,舌苔白膩。
【治則】
健胃和胃,疏肝平胆,清肺理気,化痰利竅。
【方薬】
(茯苓9 甘草6 白芍・丹皮・制首烏・橘紅・杏仁・半夏・鬱金9 生竜骨・牡蛎粉12 干姜6 草果仁5 石菖蒲12 朱砂粉1.5)01-18
【按語】
癲狂には精神分裂症(統合失調症)、躁狂抑鬱症等の精神病が包括される。
癲は語に倫次無く,沈黙して寡言,又文癡と名づく;狂は狂言妄語,躁擾不寧,動いて多怒,又武癡と名づく。
癲狂の根源は,中土湿旺に縁り,標として停痰がある。
驚悸の重症であり,癲は驚より起こり,狂は悸より生ずる。
燥土去湿,佐以化痰を治療法とする。
湿が去れば痰は生ぜず,痰が去れば神は泰定となり,陰陽は順接し,臓腑は和平となり,治癒に向かう。

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