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日中だけ口が乾く

燥症治案五則-3
日中に口燥があり,舌上無津となり,夜には又潤沢となった,人は陽虚の燥だと謂うが,誰も陰が陽火を畏れて,陽と交わっていないのを知らない。
人は無病なら,陰平陽秘となる。
惟だ陽旺となれば陰衰となり,陽衰となれば陰旺となり,皆病を成す。
口燥には,陰陽両つの虚がある。
夜燥は,陰気虚であり;日燥は,陽火旺である。
腎水とは,陰水也。
舌上の廉泉は,正に腎水が注ぐ所で,腎水が廉泉に注げば舌上は燥かない,故に陽火が遽に爍竭することがあろうか?
陽火が腎水を爍けば,立どころに亡びてしまう,何うして僅かに口燥だけで済むものか?
且つ腎水が干せれば,自ら日夜に焦涸する,何うして日燥だけなものか?
此れは陽火が甚だ旺んで,陰水が尚お未だ大衰していない,只だ自ら顧みて保陰が可能である,済陽のため潤すに十分とはいかず,其の陰を下焦では堅守できても,陽位まで上って交わることは出来ていない,故に日燥はあっても夜は燥かないのだ。
法は必ずしも陽火の旺を泄せずともよい,惟だ真陰水を補えば,水は足りて陽は済われる。
 六味湯加麦味:熟地・麦冬10 棗皮・山薬5 丹皮・苓・瀉3 北味1銭。
数剤で愈えた。
鐸按:六味は補水し,麦、味は固肺する,肺腎が相い資けて,水は尤も生じ易し,下の水が満つれば,上の水も自ら満つる。
陰は何うして吝惜して陽と交わらないのか?
陽は陽を得て化し,亦陰を得て平となる,陰が既に補われ,陽も又旺んでなければ,口は再び燥することはない。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

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