« 中暑(熱中症) | Main | 中暑による干霍乱 »

陰陽拂乱

暑症治案三則-2
暑気に中り升降せず,霍乱して吐瀉し,角弓反張となり,寒熱が交作して,心胸が煩悶する,人は暑気内熱だと謂うが,誰も陰陽拂乱だとは知らない。
陰陽が和していれば邪は干すことがない,苟しくも陰が陽と交わらず,陽が陰と交わらなければ,邪はすぐに乗じて入る。
邪は強きものを扶け弱きものは扶けない,陰が強ければ陰を助け,陽が強ければ陽を助ける。
夏には人の多くは陰虚陽旺となる,邪は陰虚に乗じて入り,いよいよ陰は弱くなる。
陽が旺んなら又陽を助けても陰は助けない,陰は邪が陽を助けるのを見て,陽旺となるのを妬み相い戦う,陽は又邪を嫌い,邪を陰に嫁せんと欲するが,陰は受けない,是れが陰陽の乱れで,邪が往来して祟りを作す。
此れは陰陽が不通なるためで,上では升らず,下では降りず,霍乱して吐泄し,角弓反張となり,陰は陽と交わらず寒を作し,陽は陰と交わらず熱を作す,心胸は竟に戦場と成り,煩悶せずにはおれない。
陰陽を和すのが宜しく,祛暑を佐とし,緩やかに調え,遽かに折るべからず。
 和合陰陽湯:人参・香薷・藿香・蘇葉・花粉1 白朮2 茯苓5 厚朴0.5 陳皮・枳殻0.3銭 砂仁一粒。
水煎し,冷やして徐服する。二剤で愈え,三剤までは要らない。
鐸按:此れは陰陽清濁を分け,上下浮沈を通し,拂乱を調和して,実に奇功あり,正を助けても増火はせず,祛邪しても傷気はしない,殆んどが此の方に備わっている。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

|

« 中暑(熱中症) | Main | 中暑による干霍乱 »

治験」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 陰陽拂乱:

« 中暑(熱中症) | Main | 中暑による干霍乱 »