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春月の傷風

春温治案七則-7
春に風寒を感冒した,咳嗽して顔面は白く,清涕を流している,人は外邪に感じると,肺が先ず受けると謂うが, 脾肺が気虚していると,外邪が乗ずるのを誰も知らない。
肺は皮毛を主どり,邪は皮毛から入り,必ず先ず肺を傷つける, 然し肺は自ら傷つくのではない,邪実でなければ乗ずることはない,邪が入るのは肺が召いたからである,だから祛邪するには補肺する必要があるのではないか?
惟だ補肺するには先ず補気からである。
肺は気を主り,気が旺んなれば肺は旺し,邪は自ら衰える。
然し升提もしなければ,気陥して升らない。
故に補気と祛邪は,提気と祛邪よりも更に勝る。
 補中益気湯加味:人参2 芪・帰・白朮・麦冬3 陳皮0.7 甘草0.5 柴胡・花粉1 升麻4銭 黄芩0.8。
二剤で痊愈した。
鐸按:補中湯は内傷を治す神剤である。
春月の傷風は亦内傷でもある。
参、芪、帰、朮を用いて補気し,升、柴を用いて提気し,且つ升、柴は升中に散を帯びており,内傷兼外感には尤も宜しい。
故に之を服せば肺は自ら旺んになり,邪は自ら散ずる。
 紹派傷寒名家験案精選 陳士鐸医案より

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