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首の寝違え3

健康なら頭のてっぺんから足のつま先にまで昇降する清気があって、それが一日中循環しているものですが、何かの原因で首で止まってしまったのが“寝違え”と中医学では考えているのです。
何故止まったかといえば、気虚のため気の量も少なくて昇降する推力も乏しいためとなります。
そこで気を生産する源である脾胃を強化するために黄芪、人参、甘草を。
上昇する推力を加えるために葛根、蔓荊子、升麻を。
筋肉は肝に属するので白芍で和血、柔肝を。
また気が下の方で停滞すると熱を生じて腎火を形成することがあります。
腎は“気の根”でもあるので腎水不足のままでは気の生産に支障があります。
そこでまた「補腎生水」のために黄柏を加えて、益気聡明湯という処方が完成するのです。
こう考えると確かに益気聡明湯は目や耳への効果だけでなく、寝違えにも応用できます。
中国では其の他に、眩暈、頚椎病、脳動脈硬化、高血圧病、耳鳴、痴呆等の病症にも使われています。
こんなに優良な処方なのに我が国では余り注目されていません。
エキス剤化されているものしか公認されていない現在の日本の制度を変えないことには漢方の進歩発展は望めません。

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