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8.歴節(リウマチ)

歴節とは風寒湿邪に因り,筋骨肌肉が傷ついたものである。
【脈証機理】
中気を労傷し,脾湿が増え胃気が滞り,納食が減り運化が遅くなり,化原が不足して,気血が虚弱となり,腠理が空疏となって,衛外が固まらない事による。
膝踝は,衆水の渓谷,諸筋の会聚する処である,風寒湿邪が入侵すれば,筋骨の間を游走し,諸節肌肉に痺着して歴節となる。
足の三陰経は,足下に起り,踝膝を内循し,胸中に上る。
肝腎が升るのは,脾土の升性に頼っている。
中気を労傷すれば,脾湿不運となり,肝腎もまた鬱して升らない。
癸水が升らなければ,腎家は寒し,乙木を生ぜず,肝木は鬱して動かず。
脾は肉を主り,腎は骨を主り,肝は筋を主る,湿淫すれば傷肉となり,寒淫すれば傷骨となり,風淫すれば傷筋となる。
清邪は上に居り,濁邪は下に居る,寒湿は乃ち地下の濁邪なり,下を傷つける,故に痺痛は多く腰股膝踝に在り,痺着して移らず,痛楚耐え難し,《素問·痺論》にいう所の寒気勝れば痛痺となり,湿気勝れば着痺となる、である。
風は陽邪で,善く走竄する,故に全身が疼痛し,游走して定まらず,手、足、腕、踝、肘、肩、膝、髂の諸節が劇しい,《素問·痺論》にいう所の風気勝れば行痺となる。
脾腎の湿寒に,肝木の鬱陥があれば,胆胃は必ず逆する,故に心慌気短,納差消痩,午后身熱,或いは自汗の症となる。
【治則】
健脾疏肝,暖腎行瘀,活血通絡,化瘀止痛。
【方薬】
(土茯苓15 沢瀉・白芍・丹皮・全当帰・橘紅・杏仁・半夏9 杜仲12 赤丹参15 鶏血藤・路路通12 青浮萍・補骨脂9),水煎温服。
【方解】
土茯苓、沢瀉は,培脾滲湿,強筋壮骨;
白芍、丹皮、全当帰は,疏肝行瘀,活血止痛;
杜仲、補骨脂は,温陽補腎,壮腰止痛;
橘紅、杏仁、半夏は,清降肺胃;
赤丹参、鶏血藤、路路通は,活血通経,化瘀止痛;
青浮萍は,通疏経絡,利湿消腫。
【加減】
疼痛が重ければ,加炙米殻5克,暖下以止痛。
脈が濡渋で,下肢の腫痛が重ければ,加漢防已9克,或加懐牛膝6-9克,利湿消腫,行瘀以止痛。
坐骨神経痛には,去赤丹参,加炒乳香9克,通経以止痛。
【按語】
正気の虚とは,肝脾腎の三臓の虚寒であり,外邪が入ると,筋骨肌肉に湊まる,故に治療は温暖中下,培補正気,実表である。

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