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益気聡明湯

この処方は文字通り耳目を聡明にする事を目的としていますが、実際にはその応用の広さにビックリします。
突発性耳聾、耳鳴、慢性鼻炎、慢性頭痛、偏頭痛、眩暈、白内障、複視、頚椎病、落枕、痴呆症、高血圧、重症筋無力症など首から上の症状なら何にでも応用されています。
おそらく首肩の凝りにも効くのではないでしょうか?

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首の寝違え3

健康なら頭のてっぺんから足のつま先にまで昇降する清気があって、それが一日中循環しているものですが、何かの原因で首で止まってしまったのが“寝違え”と中医学では考えているのです。
何故止まったかといえば、気虚のため気の量も少なくて昇降する推力も乏しいためとなります。
そこで気を生産する源である脾胃を強化するために黄芪、人参、甘草を。
上昇する推力を加えるために葛根、蔓荊子、升麻を。
筋肉は肝に属するので白芍で和血、柔肝を。
また気が下の方で停滞すると熱を生じて腎火を形成することがあります。
腎は“気の根”でもあるので腎水不足のままでは気の生産に支障があります。
そこでまた「補腎生水」のために黄柏を加えて、益気聡明湯という処方が完成するのです。
こう考えると確かに益気聡明湯は目や耳への効果だけでなく、寝違えにも応用できます。
中国では其の他に、眩暈、頚椎病、脳動脈硬化、高血圧病、耳鳴、痴呆等の病症にも使われています。
こんなに優良な処方なのに我が国では余り注目されていません。
エキス剤化されているものしか公認されていない現在の日本の制度を変えないことには漢方の進歩発展は望めません。

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首の寝違え2

中医学では寝違えを“落枕”という。
益気聡明湯という処方は李東垣が耳聾目障を治療した良方である。
 (党参・黄芪15 蔓荊子・葛根9 黄柏・白芍6 升麻4.5 炙甘草3)
筆者(高芝園)は1976年以来、本方で落枕20余例を治療し,一般に一剤で癒えるか,最多でも三剤を超えないで癒える。
張某,女,48歳,干部。
仕事が繁忙で,深夜に帰宅し,寒風を受けたのか,次の日に起床すると頚項強痛を感じ,首が固まってしまった。
そこで上方を一剤投じ,昼に服薬し,午睡して起床した時には,重かった頚部が,自由に動くようになっていた。。

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首の寝違え

8月23日の夜に首の寝違えを起こしてしまった。
二日間自分で治療をやってみて思ったことを整理してみます。
先ず原因ですが、枕が合わなかったとか寝返りが少なかったとか、色々云われていますが、筋肉疲労の蓄積という説が一番納得できる。
医師は筋肉の炎症だから冷やせといい、整骨師は筋肉疲労だから温めろという。
医師はストレッチはダメといい、整骨師はストレッチしろという。
整骨師は寝違えはギックリ腰と同じ現象だという。同感である。
寝違えやギックリ腰は繰り返すことが多い。
何故ならこれらは慢性疾患だから。
筋肉がゴムに似て老朽化しやすいという説明に納得。
葛根湯の類を薦める人が多いが何を根拠にしているのか信じられない。
それで本当に良くなった例を経験しているのか?
独活葛根湯も同じこと。
こぶらがえりに用いる芍薬甘草湯を薦めるのは一理ある。
背中の太陽経や督脉との関連はあるのではないか?
葛根・木瓜・芍薬などの筋肉を滋潤する薬草は有効に思える。
それに桂枝を引経薬として、また鶏血藤・丹参などを養血薬とするのも良い。
麻黄・独活・羌活などで乾かすのは禁止もの。
頚椎症に用いられる漢方処方は参考に出来る。

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胸悶4

提言
冠動脈疾患といえば駆瘀血剤という短絡思考はもってのほかですが、熟練した漢方家の中でも瀉法に偏った傾向があるのには一考を要します。
《金匱要略·胸痺心痛短気病脈証并治第九》には、
栝楼薤白白酒湯 栝楼薤白半夏湯 枳実薤白桂枝湯 人参湯 茯苓杏仁甘草湯 橘枳姜湯 薏苡附子散 桂枝生姜枳実湯 烏頭赤石脂丸 九痛丸 など十種類の処方が挙げられています。
十種類もあるということは胸痺には色々違いがあるということです。
薤白・桂枝・附子などは胸陽を通すことから胸痺に用いられるのは分かります。
栝楼・半夏も痰(コレステロール)からと分かります。
邪があるなら祛邪という面からは是非必要です。
枳実・橘皮は気滞に対して必要です。
茯苓・杏仁・薏苡仁は飲(水滞)に対して必要です。
だが人参湯がここに出てくるのは何故でしょう?
これは祛邪ではなくて、虚を守る立場です。
何故なら“心脈失養”“不栄なれば痛む”という気血の虚もまた大きな原因であるからです。
そこで補気・健脾胃という補法が有力な治療法としてピックアップされます。
人参湯のほかに黄芪理中湯や香砂六君子湯なども有用な処方となりましょう。
瀉法に偏るなというのは,気滞、血瘀、寒凝、痰濁のことです。
これらは皆 実証ですから症状も激しく一刻を争う事態ですから即 救急車です。
ですから実証に使う処方を日常的に使うことは余り薦められません。
まして”瘀血“という概念で一括して、冠心Ⅱ号方や三七人参(田七)などを常用するのは、どれだけ役に立っているやら(気休め)。

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胸悶3

胸痺という病名は早くから《内経》にあり,心脈痺阻不通により起る胸部悶痛,胸痛徹背、短気、喘息不得臥が主症の病証である。
現代医学では冠心病に相当する。
急性発作時は缺血性心臓病の心絞痛に相当する。

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胸悶2

更に大気空虚の参考症例を探すと、

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胸悶1

2012.06 に「胸痛」で報告した事がありますが、実はこれで三度目になります。

今回は 8月21日の朝、狭心症様の発作がありました。
胸悶・呼吸困難・冷汗・食欲不振・軟便・腹部がたいそうでならないなど。

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アトピーは血風瘡

アトピーは「夜間に悪化する」というのが一つの特徴ではないか。
だから祛湿散風清熱薬を使うと反って悪化する場合が多い。
ここは滋陰活血祛風と行かなければ。

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11.不妊症

不孕症は土湿腎寒に因り,命門の火が衰え,子蔵が寒冷となるためである。

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10.面瘫(顔面神経麻痺)

面瘫はもと肝気燥盛があり,そこへ外からの風邪を感襲してなったものである。

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9.胆胃病

胆胃病の,多くは脾湿肝鬱,胆胃不降であり,甲木が戊土を克伐して起こる。

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8.歴節(リウマチ)

歴節とは風寒湿邪に因り,筋骨肌肉が傷ついたものである。

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