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『医学天正記』拾い読み

曲直瀬玄朔が28歳の時から30年間にわたり診療をした345症例を記録したものと云われています。
今上皇帝34歳。
上唇が瞤動し、精神状態が酒に酔ったようで夢にうなされ、盗汗が出る。左の寸関脈に力あり。
匀気湯を主にし、間に安神散をはさみ、最後には養栄湯(人参養栄湯のことか)を用いて癒えた。
匀気湯とは匀気散《太平恵民和剤局方》(丁香、檀香、木香、白豆蔻仁、藿香葉、砂仁、甘草)のことと思われる。
主治:気滞不匀,胸膈虚痞,宿食不消,脘腹刺痛,悪心嘔吐等症。「匀」とは平均するの意。
安神散とは棗仁安神散(酸棗仁100 琥珀・玄胡50)のことか?
主治:心煩意乱して入睡できず,睡ても深からず,夢多くして醒め易き者。
人参養栄湯《三因集一症証方論》(白芍薬、当帰、橘皮、黄耆、肉桂、人参、白朮、炙甘草、熟地黄、五味子、茯苓、遠志)
主治:積労虚損,四肢沈滞,少気心悸,小腹拘急,腰背強痛,咽干唇燥之症。
※この治験もまた処方の用法としては適切なものと思われる。ただこの時代にはまだ病機を考えるまでにはなっておらず、弁証も厳格ではない。いわゆる口訣によって処方の用法が伝承されていたようである。もっと読んでみようかと思ったが、略字や符号のようなものがあって解読できない。誰かやってみませんか?

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