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王琦教授のアレルギー治療3

各論
2)気管支喘息
一般に哮喘とは,という宿根があるところに外邪が侵入したために喘鳴するものであり,根本は「痰」であると考えられている。その実質は肺・脾・腎が失調したために津液が流布されず,結滞して痰を形成するのである。

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王琦教授のアレルギー治療2

各論
1.肺系のアレルギー疾患
百合には潤肺作用があるため,体を調節して固本をする体質調体方を基本としながら, 百合を組み合わせる。
王教授によれば,肺系のアレルギー疾患に現れるくしゃみ・咳嗽・喘などの症状はいずれも肺気上逆現象であり,「邪熱が肺に鬱滞する」という現象である。
そこで治則は体を調節して固本すると同時に,「宣透邪熱・清瀉肺熱・宣降肺気」を中心に行いながら,衛表不固・肺の寒飲・肺陰不足などの証候にも考慮する。

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王琦教授のアレルギー治療1

今月発行の『中医臨床』v40-1(2019年3月)に「王琦教授の弁体一弁病一弁証によるアレルギー性疾患治療の経験」という記事が載っています。
王琦教授は長年の臨床経験から,弁証論治をベースとしながら「弁病一弁証一弁体」による治療法を提案しています。
弁体」とは「中医体質九分類」のことで、特に 特稟質(I型)にあたるアレルギー体質について貴重な経験を述べておられます。

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治療の鍵は体質にある

《傷寒論》第17条に曰く:"若し酒客が病めば,桂枝湯を与えてはならない,之を得れば嘔す,酒客は甘さを喜ばない故也。"
若し体質を論ぜず,妄りに中風証に投ずれば湿熱の体(酒客)だと無効なばかりか,反って変証を生ずる。
若し素もと偏熱の体質者が服すと,"其の后に必ず膿血を吐く也"(第19条)となる。

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中医体質分類

王琦教授の「中医体質九分類」というのがある。
平和質(A型)、気虚質(B型)、陽虚質(C型)、陰虚質(D型)、痰湿質(E型)、湿熱質(F型)、血瘀質(G型)、気鬱質(H型)、特稟質(I型)
異病同治・同病異治」とは体質と関連させるとよく分かる。
異病でも体質が同じなら同治できるし、同病でも体質が異なれば異治すべきである。
弁証とは体質を見極めることでもある。
 中医体質九分類の健康づくりへの応用

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久咳

張磊医案:孫某某,女,47歳,1970年来診。
小さい頃より40年間も咳嗽が続いている。
毎年秋の末に発作が始まり,冬季がひどく,夏季は収まっている。
発作期間中は昼軽く夜重い,ひどくなると眠れなくなる。
痰が多くて稀薄,喉が痒い。顔色はよい。

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肝経風火証の頭痛

『中医臨床』v36-2(2015年6月) 丁元慶 治験報告No.24
清肝瀉火による肝経風火証の片頭痛治療
患者:女性,39歳,会社員。
初診日:2004年12月15日
【主訴】3年くらい前から頭痛の発作が1ケ月に1〜2回ほど起こる。発作の前には,目がかすんだりクラクラしたりすることが多く,頭痛の部位は一定していないが,おもに両側頭部が痛む。

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切り花と人の死

《難経》の八難に曰く「寸口の脈が平なのに死ぬ者があるのは,何故か?」と黄帝が質問する。
これに対して扁鵲は「寸口の脈が平なのに死ぬ者とは,生気が独り内で絶しているからだ。」と答えます。
この問答について、岡本一抱は『医学切要指南』で次のように解説しています。
「たとえば切り花は、生気が内に絶しているものです。水に入れれば枯れないのは、寸口の脉が平ということです。人身が死ぬときは、先天が尽きて後天がついに尽きる場合と、後天が尽きて先天が最後に尽きる場合があり同じではありません。」※
胃気が絶えて終末期を迎えた病人が、胃瘻を付けたり点滴をしたりして延命を図るのは、先天が既に「独り内で絶している」のに後天を維持し続けている場合に相当します。

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群発頭痛

『中医臨床』v36-1(2015年3月) 丁元慶 治験報告No.23
清熱化痰,涼肝熄風による群発頭痛(痰熱生風)治療
患者:男性,37歳,工場勤務。
初診日時:2009年8月29日
1995年に頭部に外傷を受けて,翌年から頭の左側半分,後頭部と眼球や目の周りが痛む。

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「察証弁治」と「弁証論治」

曲直瀬道三の「察証弁治」と、中医学の「弁証論治」はどのように違うか?
頭痛※について
(1)『啓迪集』における「察証弁治」
基本処方:二陳湯+川芎・白芷

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道三流医術

いま曲直瀬道三にはまっています。
道三(1507-1594)といえば、中国へ留学した田代三喜の弟子で、朱丹渓の医学を日本に広めることに貢献した人です。
そして朱丹渓といえば『格致余論』が有名です。
『格致余論』といえば「陽有余陰不足論」ときます。
結局はこれが分からなければ道三流医術が分からないということです。

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