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王琦教授のアレルギー治療6

各論
2)湿疹
皮膚に痒みのあるものは,蒺藜・地膚子・白鮮皮などを加え,涼血消風する。
滲出はおもに湿熱のための症状であるので,路路通・冬瓜皮・苦参・徐長卿・白茅根などの清熱燥湿薬と清熱利湿薬を加える。
びらんはおもに熱毒のための症状であるため,黄芩・馬歯莧・草河車・土茯苓などの清熱解毒祛湿薬を加える。

もしも皮膚が肥厚して乾きひび割れたならば,生地黄・当帰などの滋陰養血薬を加える。
その他に,アトピー性皮膚炎・接触皮膚炎などは,湿疹と弁証が類似しているため,「赤く腫れる・搔痒感・滲出・びらん・出血・乾いてひび割れる」などの現象から,血熱・風熱・湿熱・熱毒・陰虚の何がどの程度かを判断し,臨機応変に薬を使用する。

症例5:女性,12歳,2011年6月29日初診。
主訴:9年余り前からアレルギーで,湿疹が出る。
患者は生後8力月から繰り返しアレルギー現象が出現している。
母親は金属アレルギーで, たまに湿疹が出る。
現在は,両膝の後側・大腿付け根の内外側・臍からみぞおちまで・頸部・背部の皮膚すベてに,損傷・滲出・びらんがある。
搔痒感は,夜間と温まったときに悪化する。
体の調整をべ一スとしながら,祛風止痒・清熱涼血・燥湿解毒をする。

過敏調体方合四草四皮湯加減
(烏梅20 蟬蛻6 夜交籐20 紫草10 白鮮皮20 蒺藜15 僵蚕6 白茅根60 青黛10 草河車15 馬歯莧30 皂角刺15), 30剤。

第2診:2011年7月27日。
湿疹による皮膚の損傷が1/3に軽減し,搔痒感が2/3に軽減した。
脈細滑,舌苔中間が厚膩。
湿熱の毒がまだ除かれていない。

原方+忍冬藤・土茯苓20, 30剤。

第3診:2011年8月24日。
一部の丘疹が消えない。

前方+竜胆・炒梔子・当帰10 生地黄20, 30剤

 『中医臨床』v40-1(2019年3月)「王琦教授の弁体一弁病一弁証によるアレルギー性疾患治療の経験」より
 ※血熱・風熱・湿熱・熱毒・陰虚の何がどの程度かを考慮して。

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