« 王琦教授のアレルギー治療3 | Main | 王琦教授のアレルギー治療5 »

王琦教授のアレルギー治療4

各論
3)咳喘息
非典型的な哮喘であり,おもな症状は,咳嗽が持続し発作を繰り返す・痙咳嗽であり,通常は夜間と早朝に悪化し,はっきりした炎症はなく,痰の喀出を伴う。
外邪による証候ははっきりしないが,基本治則は「清瀉肺熱,降気化痰」である。

体の調整をベースとしながら,黄芩・青黛などを加えて肺熱を清除する。
百部・杏仁・桃仁・当帰などは,潤肺下気止咳する。
痰を喀出するものは,浙貝母・川貝母・紫菀・款冬花などを加える。

症例3:女性,49歳,2009年11月25日初診。
5力月前から咳嗽があり,咽が痒く,白い痰を喀出する。
患者の訴えによれば,今年の6月から咳が出始め,白い痰が出るが喘息ではないという。
日中は紅花油やタバコの匂いなどさまざまな匂いを嗅ぐと咳嗽が悪化し,夜間は咳嗽のために横になって寝ることができない。
病院では咳喘息と診断され,検査の結果,好酸性顆粒が5.3%,C反応蛋白が6mg/Lであった。
苔薄黄・脈緩。
咳喘息の痰熱型と診断される。
体の調整をベースとしながら,清瀉肺熱,止咳化痰する。

過敏調体方加減
(製何首烏30 無柄霊芝6 烏梅20 蟬蛻・黄芩・桃仁・杏仁・当帰10 茜草15 僵蚕10 金蕎麦30 女貞子10),21剤。

第2診:2010年1月13日。
3週間後に咳嗽が次第に減少し,夜間は横になって眠ることができるようになり,咳をしない。
日中はタバコの匂いにだけは敏感である。
原方に少量の清肝安神の薬味で補佐する。

原方+夏枯草20 百合・合歓花30

 『中医臨床』v40-1(2019年3月)「王琦教授の弁体一弁病一弁証によるアレルギー性疾患治療の経験」より
※好酸球性の咳喘息などに応用できそう。

|

« 王琦教授のアレルギー治療3 | Main | 王琦教授のアレルギー治療5 »

治験」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 王琦教授のアレルギー治療3 | Main | 王琦教授のアレルギー治療5 »