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内経知要1

1  昭和53年に出版されたのを買ったものの、長い間そのまま書棚に置いたままになっていました。固苦しくて難解で、古臭くて役に立たないというのが最初の印象でした。以来、40年が経ちました。それが何と、今は読みたくて堪らなくなったのです。私の精神内部で何かが変わってきたのでしょう。今やっと昔の漢方医たちが読んだと同じ気持ちで読めそうです。やはりこれが原典で、すべてはここから始まっているのです。

内経知要―口語訳 (1978年) 清・李中梓(著), 玉岡 秀次(訳), 自然社
『黄帝内経素問・霊枢』要点の解説

巻一 道を生きる
上古天真論
 素問上古天真論に曰く。夫れ上古の聖人(ひじり)の下(の人)を教えるや、皆之を謂う、虚邪賊風(気象異変)之を避くるに時有りと。恬擔虚無(平静)ならば、真気(天与の生命力)之に従う。精神(腎心の気)内に守らば、病安(いず)くんぞ従い来らん。
真人(理想像)という者あり。天地を提挈(支配)し、陰陽を把握し、精気(天地の気)を呼吸し、独立して神(生命)を守り、肌肉(肉体)一(はじめ)の若し。故に能く、寿(いのち)は天地を敝(つ)くし(尽きるまで)、終る時有ること無し。此れ、其の道(天地の秩序)を生くるなり。
至人(達人)という者有り。徳を淳(すなお 実行)にし、道を全うす。陰陽(天地自然)に和し、四時(四季)に調(したが)う。世を去り俗を離れ精(腎精)を積み神(心神)を全うす。天地の間を游行し、八遠(はちえん 国の果て)の外を視聴す。此れ、蓋し其の寿命を益して、強(すこや)かなる者なり。亦、真人に帰す。
聖人(常識人)という者有り。天地の和に処(す)み、八風(八方向からの風 自然の変化)の理に従い、嗜欲は、世俗の間に適(たのし)み、恚嗔(怒り憎しみ)の心無く、行いは世(世間並み)を離るるを欲せず、服章(衣服)を被(お)び、挙(おこない)は、俗(世俗)を観る(真似る)ことを欲せず、外、形(身体)を事に労せず 内、思想の患(うれい)なし、恬愉(楽しみ)を以って務となし、自得(無欲)を以って功となし、形体敝(やぶ)れず、精神散せず、亦百(百歳)を以って数う可し。
賢人(教養人)という者有り。天地の法に則(のっと)り、日月に象似し(見習い)、星辰に弁列し(時を弁え)、陰陽に逆従し(逆らったり従ったり)、四時(四季)を分別す。将に上古に従って道に合同せんとす。亦、寿(いのち)を益すも、極まる時(有限)あり。

※()の内は、玉岡氏の注と私なりの読みが混在します。


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