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麻黄附子細辛湯-寒痺

寒痺(坐骨神経痛)
陳明光医案:游某某,男,53歳。
患者は体質が弱いのに,寒湿地帯に居たため,腰や大腿骨から下肢に及んで激痛がして忍び難く,冷えると重くなり,夜には更に酷くなり,もちろん歩けない,脈は沈細渋,舌質は淡で、辺縁に瘀点あり,陰寒の症候である。

温経散寒・化瘀通絡の法として,麻黄附子細辛湯加味を投じた。
生麻黄12 黄附片1O 細辛・鶏血藤膏9 紅花4。

服薬7剤にして,疼痛が減軽し,外出して散歩ができた。
余は上方に土鳖虫6gを加えて,瘀寒を共に取り去った。連進すること5剤にして治療を鞏固にした。

按語:腰は少陰の腎府であり,太陽膀胱に属する。
本案の腰髀痛は,冷えると加重し,夜に酷くなり,舌淡,脈沈細渋であったが,これは陽虚のため外を衛ること能わず,寒湿が虚に乗じて腎と膀胱を侵襲し,経脈が閉阻して不通となったものである。
本方の麻黄は太陽の寒を開き,附子・細辛は少陰の陽を温める。
又“初痛は経に在るも,久痛となれば絡に在る“ことを慮り,紅花・鶏血藤膏の化瘀通絡を加えた,土鳖虫は走竄して病所に直達して邪気を捜すものである。
 傷寒名医験案精選 より
※腎(少陰経)と膀胱(太陽経)が侵襲された。

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