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麻黄附子細辛湯-嗜睡

嗜睡
江克明医案:施某某,男,21歳,1978年3月18日初診。
神倦のまま嗜睡すること十月余り,頭暈や頭脹があり,元気が振わず,常に消沈の感あり。
毎日早晨になるも昏睡から起てず,呼べども醒めがたい,昨日は午後になってようやく醒めたが,床上に遺尿していた。

前後して養心・安神・開竅・活血等の方薬を服用したが,効果がない。
血圧110/80mmHg,脈象は小緩,舌胖,苔薄。
陽虚不振と論治して,麻黄附子細辛湯を出した。
処方:麻黄・附子3 細辛2 炙甘草3 仙鶴草30,5剤。

3月23日二診:ここ数日は早晨に目が醒め,頭脳清爽を自覚し,午後になっても元気がある。

按語:《霊枢・寒熱病篇》に云わく:“陽気が盛んなら目が醒め;陰気が盛んなら瞑目したままである。”とあるのは嗜睡の多くは陽気不振に由ることを説明している。
邪が少陰経に伝わり,陰寒過盛で,陽が常に不足する,故に少陰病には“但欲寐"の一証がある。
本案の舌脈の象は,顕らかに少陰陽虚を示していたので,麻辛附子湯にて振陽醒神したものである。
 傷寒名医験案精選 より
※仙鶴草(キンミズヒキ)は民間薬で、別名が“脱力草”といい、脱力労傷に補虚強壮作用があるという。

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