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赤芍と白芍

以前に「赤芍・白芍の区別」という記事を書きました。
この時は、栽培種で Paeoniflorin 含有量が 2% のものが白芍で、野生種で 6~7% のものが赤芍だという事でした。
この度は、ウチダの『和漢薬情報』2019/06/10 の「生薬の玉手箱」に、更に詳細が述べられていましたので報告します。

現在、日本で使用している芍薬は、収穫後に外皮を除去し湯通しせずに乾燥したものです。(中国では湯通しする)
この方法は日本独自の加工法ですから、中国では通常、実施されていません。
現在日本で流通する中国産芍薬は、日本への輸出目的で特別に加工されているものです。
野生種に由来するものは、収穫後に外皮を除去せずに乾燥し、これを「赤芍」と称しています。

芍薬の栽培生産は非常に時間と労力がかかります。
シャクャクの苗を植え付けてから収穫までに4年程度の生育期間を要します。この間、除草や肥料などの頻繁な管理が必要です。4年後以降に収穫された根は外皮を除去し、乾燥に半年程の期間を要します。
観賞用と薬用のシャクャクが混植されたり交雑したりしてしまうこともあり、そうした栽培地では元通りの薬用系統を選抜し直すという努力がなされたそうです。
芍薬の平成28年度の国内自給率は約2.3%です。

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