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衛気について

江戸期においては「衛気」という概念はまだ浸透していないようで、陽気と呼ばれています。

『叢桂亭医事小言』より5

凡そ人の平生無事の常体は一身の陽気は外へ疎通するものにて、其の気閉塞し、内壅したる所の出来したるが病の起こる所なり。‥‥‥
一身陽気外へ張りてあれば、寒暑・風湿ともにうけず、睡眠するときは陽気張らずして沈む故に、衣被を発開すれば病を受ける。仮寝すれば少しの間に風を引く。

酒の醒際に外感するも、荒業力作して裸になりて騒ぐ中は、陽気大いに表へ張る故に風寒も知らず、休息する時に俄に風を引くは即ちこの理なり。
また空腹なれば周身の気張らず。故に外感するも同理なり。気張ると張らざるとにて諸外感皆ここに起こるなり。
 さて邪を受ければ毛孔閉ずる故、気は表へ通ぜんとして出ることならず。故に周身皮膚の泄する所を尋ぬる時に、気升降してゾクゾクと悪寒す。其の時に毛孔へ泄れ出んとすれども、閉じてある故に張れあがりて粟起す。是を鳥肌と云う。

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