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津液の貴さ2

例2:李某,女,25歳。
飲食が減少し,口咽は乾き,周身疲倦して,時に煩熱を発し,夜寐不安となった。
月経は二十日毎に来潮するが,量少く色が淡い,疲倦は更に加わり,臥床したまま起きられなくなる。
舌紅く苔浄(なし),脈は細数無力,大便は順調だが,小便は黄色である。

辨証:飲食減少,口咽発乾,舌紅苔浄は,胃液不足・胃気失和をを反映している;夜寐不安,時発煩熱,脈細数は,陰血不足にして有熱の象である。
血の源は津液であり,津液は又飲食より化生される。
今 食少では化液するものなく,営血は生じない,故に周身疲倦して経期には臥床したままで起きられなくなる。

治法:胃液を滋して食を進めれば,営血は補わずして,自から復す。
方薬:沙参15 麦冬・玉竹30 生地黄12 茯苓6 石斛15 生扁豆6

此の方を服すること六剤にして,胃は開き能く食し,諸証はみな減じた。
その後 固本湯に転方:生地黄・熟地黄・麦冬・天冬10 炙甘草6
服すること十余剤にして,身体は次第に康復した。
 劉渡舟『医論医話100則』より

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