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内経知要30

◆咳論
 素問咳論に曰く。
皮毛は肺の合(付属器)也。皮毛先ず邪気を受く。邪気は以って其の合に従う也。
其の寒飲食 胃に入る。肺脈より上って肺に至るときは肺寒ゆ。肺寒ゆるときは外内邪を合す。因って之に客するときは肺咳を為す。

五蔵各々其の時を以って病を受く。其の時(五蔵の各季節)に非ざれば(先ず肺が病んで後)各々(の臓器へ)伝えて以って之を与う。
人と天地相い参(まじ)わる。故に五蔵は治むるに各時を以ってす。
時 寒に感ずるときは病を受く。微なるときは咳を為し、甚だしきときは泄を為し痛を為す。
秋に乗ずるときは肺先ず邪を受く。春に乗ずるときは肝先ず之を受く。夏に乗ずるときは心先ず之を受く。至陰(長夏)に乗ずるときは脾先ず之を受く。冬に乗ずるときは腎先ず之を受く。
肺咳の状、咳して喘息音有り。甚だしきときは唾血す。
心咳の状、咳するときは心痛む。喉中介介(つかえる)として梗状の如し。甚だしきときは咽腫れ、喉痺す。
肝咳の状、咳するときは両脇下痛む。甚だしきときは以って転ずべからず。転ずるときは両胠わき下満つ。
脾咳の状、咳するときは右胠わき下痛む。陰陰として肩背に引く。甚だしきときは以って動くべからず。動くときは咳劇(はなはだ)し。
腎咳の状、咳するときは腰背相引いて痛む。甚だしきときは咳涎す。

五蔵の久咳、乃ち六府に移る。
脾咳已えざるときは胃之を受く。胃咳の状、咳して嘔す。嘔甚だしきときは長蟲出ず。
肝咳已えざるときは胆之を受く。胆咳の状、咳して胆汁を嘔す。
肺咳已えざるときは大腸之を受く。大腸咳の状、咳して遺矢(屎)す。
心咳已まざるときは小腸之を受く。小腸咳の状、咳して失気す。気と咳と倶に失す。
腎咳已まざるときは膀胱之を受く。膀胱咳の状、咳して遺溺す。
久咳已まざるときは三焦之を受く。三焦咳の状、咳して腹満し、食飲を欲せず。此れ皆胃に聚り、肺に関わり、人をして涕唾多くして、面浮腫し気逆せしむ也。

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