« 心冠動脈疾患 | Main | 心冠動脈疾患2 »

心冠動脈疾患1

若い時、パソコンが無かったのでもっぱら筆記でした。すると長時間になると右の首筋が凝ってくる。ひどい時にはキンキンと右後頭部に頭痛がしたほどです。それでマッサージ器でコリをほぐさなければならなくなったものです。
今はパソコンになったけれども、マウスやキーボードで結構肩が疲れる。変なのは右側の缺盆の凝りで、ここが一番ひどい。肩凝りとは違い、缺盆の凝りなのです。これは経絡上では何に当たるのだろう?と思っていたところ、次の治験例にぶつかったのです。

真心痛(冠心病)
邵桂珍医案:程某某,男,50歳,1983年1月10日来診。
心病を患って三年,心絞疼発作が断続的にあり,血管拡張剤・降脂・降圧・鎮静 及び中薬の活血益気の品を屡用いたが,症状は変わらず,家族の紛争や,感情的な不快感があると心胸痛が起きる。

診見:心前区に圧搾様劇痛,左側胸脇に攻疼止まず,時には右脇にも及ぶ,左手臂から手小指と次指が痛む,面色蒼白・頭冷汗出,手足発凉,口唇が淡紫,舌苔薄白く質は黯,脈は弦細。
血圧180/90mm汞柱,脈搏110次/分。
西医診断:冠病心絞疼。
中医診為:真心痛。
胸脇は少陽経絡が司る所,少陽の気機不舒で,肝鬱気滞し,久鬱すれば気から血へと及び,胸中の気血が閉阻し,心痛が起こる。

小柴胡湯加味(柴胡20 半夏15 人参10 黄芩・炙草9 当帰15 川芎25 附子15 生姜12 大棗9枚)
連服すること2剤で,心痛の過半は軽減した;服薬一周で,疼痛は遂に止む。
(北京中医雑志1986)

按語:真心痛は情志不暢から誘発され,痛みは両脇に及び,脈は弦細となり,責は肝にある,母病が子に及ぶ故なり。
《諸病源論》:“手少陽の脈は,小指次指の端より起り,上りて缺盆に循入し,膻中に布して心包を絡う,……邪気が心絡に迫り,心気は宣暢できず,煩満は胸に上攻し,下りては脇に引く,故に煩満して又胸脇痛む也。“
因って和解少陽・疏通気機が心絞痛を治す重要な方法である。
 傷寒名医験案精選 より

|

« 心冠動脈疾患 | Main | 心冠動脈疾患2 »

治験」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 心冠動脈疾患 | Main | 心冠動脈疾患2 »