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六和湯2

暑月泄瀉

張某,男,30歳,手工業者。2005年8月中旬。
患者は毎日 村道で仕事をするが,3日前に生水を飲んだら腹痛・泄瀉を起した,一日に十数回もある。
症状は腹痛・腸鳴があり,次いで清稀便を泄瀉し,下墜感を伴う,悪心もあり,両腿は重懶く,舌苔は白滑,脈は弦細数である。

これは暑湿泄瀉である。
治療は健脾和胃・温中止瀉とする。

六和湯合理中湯加減(藿香・蘇葉10 砂仁8 清半夏10 炒白扁豆30 厚朴花10 木瓜・党参15 炒白朮・淡干姜10 炒山楂30 生甘草10)

1剤の服用后,大便の回数は日に5、6回に減り,3剤を服し尽すや,大便は日に2回となり,腹痛は軽減したが,まだ下墜感はある。

上方+升麻・柴胡5 として升挙清陽せんとする。
継服すること5剤にして,症状は全て除かれ,飲食は正常となった。

按:此れは暑月の傷飲証である。
冷水は寒凉で,脾陽を傷つける。
脾陽が散精の功を失却すると,寒湿へと変わる。
大腸の伝導の働きが失常すると,暑月腹瀉を起す。
六和湯には調和脾胃・温中整腸の功があるが,力が弱い。
故に淡干姜の温中健脾と,炒山楂の酸収止瀉を加える。
服用すること3剤にして,早速効果が現れた。
 中医六和湯使用経験 より
※熱中症の予防に、しきりに水を飲めとはいうが暑月傷飲のことは云わない。

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