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陰火証3

3.陰盛逼陽例:
呉某,男,48歳。
ある日大声で喊唱していたら,突然吐血し,だんだん増多してきた。
心内が焼けるようで,躁煩が激しい。
これまでに百合固金湯荷葉丸を服したが,反って劇しさを加えた。
脈は洪大にして軟,沈取すれば無力である。
舌質は淡にして胖大,苔は湿り白滑,頭上から虚汗が出る。
自称するには:"心内が煩乱して,呼吸ができず,喉が痛く,渇くけれども飲みたくはない。"

これは陰盛逼陽,竜火浮越の重証である。
そこで鎮陰煎を,童便一碗を引として,急ぎ煎服させた。
第一煎を服した后,血はすぐに減り,精神は穏定した。
第二煎で吐血しなくなり,再診からは桂附地黄湯合生脈飲に改用した。
両剤で諸証は治癒に向ったが,まだ疲乏無力を覚え,動くと気短心悸するので,帰脾湯金匱腎気丸を送服し,約1ケ月程かかって漸く恢復した。
 劉渡舟『医論医話100則』より

※陰盛逼陽=真寒仮熱
※荷葉丸(荷葉、藕節、知母、黄芩炭、白芍、梔子、棕櫚炭、大小薊、生地炭、玄参、白茅根炭、香墨、当帰炭)
※鎮陰煎(熟地、牛膝、炙甘草、沢瀉、肉桂、制附子)

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