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心冠動脈疾患2

血流が悪くなったのなら瘀血だ、と短絡的に考えるのでは弁証も何もあったものではない。又いくら活血養血や寛胸通陽をしても効果がない場合は、痰鬱気結・枢機不利を考えなければならない。

于××,女,42歳。
 冠状動脈粥様硬化性心臓病になって3年が経つ。
西薬治療を1年以上やったが効果なし,后に又中薬の活血化瘀・寛胸通陽 治療も亦好転せず。
症状:心前区憋悶疼痛,心煩心悸の外に,頭暈,口干,納差,舌苔薄白,脈弦滑結滞 等がある。
胸脇は肝に属する;弦脈は肝也;滑は痰也;結は鬱結也;滞は気血の大衰也。
総合して肝胆の気鬱結,痰熱内鬱,正気大衰の候である。

小柴胡湯加減(柴胡・半夏・黄芩10 甘草6 大棗5个 人参10 生姜3片 瓜蒌15)

服薬5剤にして,胸満胸痛,心悸気短,頭暈 等の証はみな明らかに改善した。
某医曰く:上方が小柴胡湯なら《傷寒論》では熱病を治療する方で,冠心病に使えないのに,それが有効だとなると,恐らくは疏肝の功が良かったのだろう。
逍遥散にも疏肝の功があるし,又冠心病治療の活血薬もある,若し更に川芎・丹参 等の冠心病治療薬物を加えれば,もっと良いだろう。
因って下方に改用した。

2診: 逍遥散(柴胡・当帰・赤芍10 丹参30 川芎・白朮・茯苓・炙甘草10 生姜3片 薄荷3)

服薬5剤の后,胸満胸痛,心悸気短 等の証は又劇しくなり,脈は弦滑結滞のほかに渋まで加わった。

3診: 元の小柴胡湯加減に戻る。

服薬3剤で,諸証は又減った;継服すること50剤で,諸証は消失し,心電図も正常になった。
医云わく:何故 冠心Ⅱ号、逍遥散、瓜蒌薤白等の冠心病方薬が効かず,小柴胡湯で良くなるのか?
答えて曰く:本証は痰鬱・気滞で,病位は肝胆に在る病いだ,病位が肝胆に在れば,疏達すべきであるし,病因が痰鬱なら,疏肝・化痰となる。
 中医臨証経験与方法 朱進忠 より

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