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陰火証4

4.肝鬱生火例:
陳某,女,32歳。
母の病が重いことから抑鬱によって病になった。
其の証は:心煩,頭暈,失眠,胸脇満悶,午后発熱し,レンガ壁にくっつくと気持ちが良い。
飲食乏味,口苦,時々太息。
生理不順で,期間が短く,量が少く紫色で,腰腹が痛脹する。
これまでに芩連四物加理気薬を服したが無効だった。
脈は弦細にして直,面容は消痩し,両頬に赤みを帯び,唇舌は倶に紅く,無苔である。

気鬱生火,血虚不能柔肝の証と弁証される。
しばしば苦寒薬を服したために,脾陽が被抑され,清陽の気が升達出来なくなっている。

升陽散火湯加減:粉葛3 升麻・羌活・独活1.5 防風一銭 芍薬9 生、炙甘草6 人参3 姜棗を引とする。

両剤を連服して,発熱は漸く退いたが,心煩不安で,余証は依然としてある。

改用:柴胡・芍薬・当帰12 茯苓・白朮・炙甘草9 牡丹皮6 黒梔子3 煨姜・薄荷1.5 香附・鬱金3 鼈甲・牡蛎9

服薬の后,一夜ぐっすり酣睡し,心胸は豁然とし,漸く飲食できたが,まだ精神疲乏を覚え,周身無力である。
そこで帰脾湯と逍遥丸を交替に服し,六七日の后,午后の熱は全て退き,体力は次第に増加した。
后は参苓白朮散と逍遥丸を交替服用して,月経も亦漸く順調になった。
 劉渡舟『医論医話100則』より

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