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三子養親湯

《三子養親湯》は「痰色白黏膩,不易咳出」を治す処方ですが、この「養親」とはどういう意味なのか?とかねてから思っていました。
五行の母子関係なら親は肺か脾か、とも勘ぐるけれどもどうも納得がいかない。
それで中国のネットを探してみましたらありました。
親とは「父母」のことでした。

“三子养亲汤”献给天下父母的最佳礼物

この処方は《韓氏医通》に出ており,作者は韓天爵という,明朝の名医で,大変な親孝行者でもある。
韓天爵の父親は,明朝の偉い将軍で,年中 兵士と共に外地にあり,南征北戦し,行くところは,南方の山嵐瘴気であったり,北方の風雪苦寒の土地で,非常な艱苦がある。
長年を経て,老人となり牙歯は抜け落ち、頭髪と髭も白くなり,日に日に衰弱した。
朝廷に対して官を辞し,故郷へ還ろうとしたが,どうしても当局から許されません。
老人は一生懸命に戦い,そのポストに留まらなければなりませんでした。
韓天爵は二番目の息子でしたが,父親がこのように艱難辛苦をしているのを見て,自分の功名心を捨て,中医学を苦学し,父親の出征地へ行きました。
彼はその地へ行くや,父親の為に看病し,湯薬を与えました。
父がこの世を去った后は,韓天爵は行医として大江南北を游歴し,大いに名声を振いました。
《韓氏医通》には韓天爵の医療経験や父親・兄嫂を治病した医案が記載され,書中には父慈子孝・兄友弟恭の親情が充満しており,読む人をして感動させます。

三人の読書人が韓天爵の所へ来て彼らの父母の病を診てほしいと頼みました。
老人らは高齢で,咳嗽があり,気逆して,痰もあります。
こういう事は老人には常に見られる問題です。
だから韓天爵は病気の処方を考えずに,広汎に適用性のある処方をと,考えたのが三子養親湯でした。
其の中の三味の本草は菜園にある物ばかりです:莱菔子とは蘿卜子(大根の種),蘇子とは紫蘇の種子,白芥子とは芥菜の種子で,これらを一緒に湯にすると,甘美で飲みやすく,性味は平和です。
蘇子は能く気機を宣暢し,上逆の気を降し,咳喘を平にする;莱菔子も能く降気し,また能く健胃消食をして,老人の胃口を大きく開き,食べ物を消化し易くする;白芥子は能く理気化痰をする。
三味の本草はみな植物の種子で,種子には油性があり,能く滋潤し,且つ種子の性質にはみな下降する性質があり,能く便を通ずる。
三薬が一緒になると,老人の飲食物に伴うちょっとした病気は全て解消する。
しかもこれは薬ではなく,菜園で採れる菜籽に過ぎず,老人が三子養親湯を服することは,服薬感覚にはならない。

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