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三子養親湯1

三子は菜園にある物ばかりとはいえ、この処方は要注意がいっぱい!

[組成]
紫蘇子・白芥子10 莱菔子15
[主治]痰壅気逆,咳嗽気喘,痰多胸痞,食少難消,苔白膩,脈滑者。
[証析]本方はもと老人の痰壅気滞,咳嗽気喘,食少痰多等の証に設けられた。
老人の脾胃はいまや虚して,運化力が弱くなり,飲食物は消化せず精微となるものが痰濁を生じ,痰気は少陽三焦に阻滞し,胸痞食少となる;肺は痰阻により,粛降せず,咳嗽気喘をなす;其の他に苔は膩に脈は滑となり,みな湿痰の舌脈である。

[病機]痰壅気逆
[治法]祛痰降逆法
[方義]紫蘇子は降気行痰し,肺経に走り上焦の痺を開く;白芥子は暢膈行痰し,膜腠に走り三焦の壅を通す;莱菔子は消食行痰し,脾胃に走り中焦の滞を消す,三子はみな理気の功,行痰の力があり,合さって,能く祛痰降逆・行気消食の功効を呈する。
三子は各々長ずる所があり,紫蘇子は降気に長じ,気逆者は此れを主とする;白芥子は暢膈に長じ,脇痛胸痞者は此れを主とする;莱菔子は消食に長じ,食少腹脹者は此れを主とする,ある証に偏れば,所主の薬を重用し,他薬を副とする。
此の方は老人の脾虚生痰に設けられ,健脾和胃の理に応じ,正治である,僅かに三子しか用いないで祛痰行気するのは,急なれば則ち標を治すの法であり,養親の名があっても,養親の実は無い。
臨証ではただ暫投するに宜しく久服してはならない,一度 痰降食消されれば,すぐに健運中気の方に改めるべきである。
如し徒らに本方で治標ばかりしていると,気は旋降するもまた旋逆し,痰は旋消するもまた旋壅し,脾胃は損し,正気は衰え,終いには手がつけられなくなるので,医者は慎しまなければならない。
しかし此の方は消食と化痰を并挙しており,肺胃と三焦が并調されるのが,この配伍上の大きな特徴である。
[応用]痰濁壅滞の実証で,喘咳痰多,胸悶食少,苔膩脈滑を具え,老幼を問わず,みな使用できる。
此の方が所治するのは多くは痼疾である,久病となれば必ずや瘀血阻絡があるから,当帰の活血を配伍するのが良い。
これは純粋に降気消痰の法であるから,咳痰の多い者に宜しい。
 『中医治法与方剤』より

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