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四逆散8ー陽痿2

浙江省遂昌県中医院の毛発勤の治陽痿:

四逆散基本方 (柴胡・枳殻10 芍薬12 炙甘草5 川鬱金15)

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四逆散8ー陽痿1

王琦教授運用の四逆散加味治療:
従来から陽痿は腎虚から論じられる事が多いが,王琦教授は“陽痿は肝治で”との論点を提出している。
当今の社会では,人々の生活水準は高くなり,身体も強くなり, 腎虚証は減少してきている;
飲食の内容も改善され,加えて膏粱厚味・辛辣烟酒の嗜食のため,湿熱痰瘀の患が多い;
競争意識が激しくなり,生活のテンポが早く, 物事がうまくいかなかったりして,情志が病むことが多い。

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四逆散7ー肝硬化腹水

伊書紅,武水斗は四逆散加味を応用して肝硬化腹水32例を治療した。

基本方:(柴胡10 白芍20~30 枳実・大腹皮10~15 黄芪30 党参20 白朮10 赤小豆30~50 車前子l5~30 土鼈虫5~1O 水蛭10~20)

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四逆散6ーアルコール性肝病

芦志雁,李麗は解酲四逆散を運用して肝鬱気滞型の酒精性肝病42例を治療した。
酒精性脂肪肝が21例,酒精性肝炎が11例,酒精性肝硬化が10例。

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四逆散5ー乳癖

闫某,女,36歳。
先に夫が法を犯して囚人となり,継いで又長女が病気になった。次々と不幸に遭い,悲しみに堪えず,心は楽しまず,肝気が舒びずに停滞した。
升降の通路が痞塞して,乳房に結核ができ棗の如し;気血の運行が障碍され,胸脇は脹痛して止まず;肝胃は相い敵し,食進まず胃脘が脹る;木土互讐となり,腹痛泄瀉する。
疏肝理気は,当面の急なり,軟堅散結が必須である。

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四逆散4ー脘痛

霍某,女,46歳,李老師の紹介で来診。
素もと虚労の疾があり,ここ1ケ月余り心下・胸脇が憋脹疼痛し,飢えても食を欲せず,食后は消化が遅く,頻頻と嗳逆し,大便は干秘で,三四日に始めて一行ある。
腰脊は酸困し,後頭部が空痛し,五心煩熱,咽部が痒く,咳嗽痰黄あり,口渇して飲みたがる。
其の形体は消痩で,舌紅痩で無苔。
心下を触れれば圧するを拒み,脈象は弦細略数。

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四逆散3ー胃癌

王某,男,68歳,農民,1990年3月6日初診。
胃脘が痛み,食欲がなく,日ましに消痩し,もう半年余りになるが,ここ二十日ばかり重くなっている。
忻州地区の医院で,胃鏡検査をし,賁門下の小弯側に3cmx3cmの巨大潰瘍が発見され,表面は死苔のようで,周辺が不整斉で,隆起しており,胃癌と診断された。
患者の大骨は枯槁し,大肉は陥下し,面色は萎黄で,艶が無い。
胃脘の疼痛は劇しく,それは食后に重くなり,手を近づける事ができない。

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四逆散2ー痰飲

孫某,女,48歳,原平市人。
夫は曽つて商売をして大金持ちだったが,経営に失敗して,大きな債務をかかえ,夜逃げして,五年になる。
孫にはもともと肝硬変があったが,13年前に流産した后,受けた静脈注の抗菌薬で頭痛・身痛・足痛となり地に着がつけない。
夜逃げしてから,痛みは益ます劇しくなり,また右脇が疼痛し始め,双腿は沈重で,脹れて麻れている。
理由もなく悲哭したり,しばしば欠伸したり,或いは心煩し,鋸のような音が聞えたりする。
瓜を噛む癖があり,毎日の食は500gほどで,減らせない,如し減らすと,瓜を噛むのが止められなくなる。
多方に治を求むも,軽減せず,貧病が重なって,困り果てている。
2006年10月17日に隣の聶某さんに連れられて診を求めてきた。

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四逆散1ー乳衄

『傷寒論』の四逆散(枳実・柴胡・白芍・炙甘草)はシンプルでも応用の広い処方です。
先賢に“肝は五臓の賊”,“百病は気から生ずる”という説があります。条文中の「或いは咳し,或いは悸し,或いは小便不利となり,或いは腹中痛み,或いは泄利下重する」のは,皆 肝鬱気逆より生じ,克土侮金・肺失清粛・脾胃失運となった象です。次に四逆散加減の多様な運用を追ってみます。

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麻黄の開竅作用2

1、《皇漢医学》舒馳遠の医案:ある産婦が,陣痛が始まり六日目,子は已に胞を出て,頭は已に下を向いているが,どうにも産れてこない。医は催生の諸方を用いたり,又催生の霊符を用いたり,又霊神炉丹を求めたりしたが,どれも効無し。よって余が視ると,其の身は壮熱して,無汗,頭項腰背は強痛している。此れは寒が太陽の営を傷つけたものである。法は麻黄湯なり,一大剤を作り之を投じ,温覆せしめた。少し経つと,汗が出て,熱が退き身が安らかとなり,食を求め,食べ終わると,豁然として生れた。

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麻黄の開竅作用1

「麻黄と遺尿1,2,3」で指摘したのは「麻黄の覚醒(開竅)」作用であったが、これを更に敷衍して応用が出来る。

蛛網膜下腔出血による暴盲案
李可老中医医案:2000年秋,孫瑞琴という一農婦,37歳が,原発性高血圧を患って18年目に,暴怒により蛛網膜下腔出血を引発し,昏迷すること48時間,醒めた后に暴盲となった。寒戦し,咳逆無汗である。
検査すると頭蓋内に血腫・水腫があり,双眼底にも出血・水腫がある。

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麻黄と遺尿3

麻黄湯で遺尿と癃閉の両方が治ると云えば不思議ですね。

1、麻黄湯治遺尿案

某女,32歳。1991年の春に風寒を感受して発熱悪寒頭痛し,感冒カプセル等を服用したが末だ愈えていない。
それからはいつも怕冷し,微熱,頭痛身痛,体温は37℃以上,某院の治療で,発熱は好転したが,小便が不利となり,数曰后には不禁となった。

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麻黄と遺尿2

8歳女童,“遺尿4年” 2018年12月14日来診。
病史介紹:患兒は4年前から尿床が始まり,家長は彼女を連れて多くの医院へ行った。中医・西医を問わず,この四年間は一度も治療を止めたことはないが,収効するところは無かった。ますます頻繁に尿床があり,一ケ月中の半月に及び,日中も尿頻尿急するようになり,食も細く,睡眠は非常に深い,舌は淡紅で苔薄く脈は沈細である。

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麻黄と遺尿1

わが国では何故かは分からないが、遺尿(おねしょ)に葛根湯を用いる例がある。
もしそれが麻黄の成分の覚醒作用を当てにしたものなら、何も葛根湯でなくても良いはずである。それをハッキリしなくては漢方は迷信に近くなる。ここで幾つかの実例を挙げて麻黄の遺尿に対する位置づけをしてみたい。

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子宮脱 尿漏れ

子宮脱の婦人が手術で子宮を全摘し、その後 尿漏れが起こり、パットの使用の止むなきに至ったという話を聞いた。
そうする前に漢方治療という方法があるのに、残念ながらそういう発想はされなくなっている。薬局で自由に漢方薬を販売する事が出来なくなってからは特に薬局漢方が世間から消えてしまい、そのような相談を受けることもなくなった。

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臓腑別通6

6.心包と胃は相通ず
臨床でよく見るのは、老人が飽食して胃気が上冲して,心肌梗塞を発する人が少くない事です。冠心病で心絞痛を病む人には,上消化道症状のあるのが大変多い。だから胸痺を治す処方で同時に胃痛も治るので,心胃同治と称するのです。

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臓腑別通5

5.肝と大腸は相通ず
肝は疏泄を主り,二便を協調する作用がある。大腸の伝導は全て肝気の疏泄に頼る。
呉鞠通は脇痛、中燥、単腹脹等の医案中で,みな肝の協調二便作用を使っている。
前陰は肝経が循行する部位で肝に属し,主治は小便だが,大便を疏すことで肝と大腸が相い通じている事を意味する。

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臓腑別通4

4.腎と三焦は相通ず
《霊枢・本臓》に説く:腎は三焦、膀胱と合する。三焦に両系統あり,一つは肺脾腎を中心とする三焦の気化系統で:上焦の気化は肺にあり;中焦の気化は脾にあり;下焦の気化は腎にあり,腎は又三焦気化の本源である。
三焦のもう一つの系統は心肝腎を中心とする三焦の相火系統で、心は君火で上焦にあり,肝は相火をもち中焦にあり,腎と命門は相火で下焦にある。

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臓腑別通3

3.心と胆は相通ず
《素問・霊蘭秘典論》に説く:心は君主の官,神明出ず……胆は中正の官,決断出ず。胆と情志は繋がっており,人体の精神意識思維活動の領域中で,かなりの役割を果たしている。
心は血脈を主り,胆は消化を助ける,心は君火を主り,胆は相火を主り,胆の排泌する精汁は,三焦の升降を主り痰湿の形成と密切に相関する。其の功能が失われると,血脂升高や心血管病(冠心病、心絞痛、心肌硬塞、心律失常等)になる。

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臓腑別通2

2.脾と小腸は相通ず
脾は運化を主り,小腸の受化功能を統括する。小腸は脾腎陽気の温煦に頼り能く化物し,小腸の分清泌濁は又 脾臓の化生気血・升清降濁でもある。
脾は升を主り燥を喜び湿を悪む,湿邪は脾陽を傷つけ易い;小腸は降を主り暖を喜び寒を悪む,寒邪は小腸の陽気を傷つけ易い。脾と小腸は相互に協同し,関系は緊密である。

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臓腑別通1

1.肺と膀胱は相通ず
膀胱の不利と不約は,肺によって調控されている。
肺気の宣粛機能が障碍され,調控が失利すると,膀胱の蓄泄功能が紊乱する。
肺の膀胱に対する調控とは,気の作用によって成される,いわゆる「気化されれば能く出ず」である。

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臓腑別通

中医学の五行説に臓腑の表裏関係があります。例えば、心と小腸、肺と大腸などが表裏一対の臓腑として扱われ、生理機能に一定の関連性があるとされています。
これが中医学の大きな前提となりますが、実はその他にも《臓腑別通論》なるものがあり、更に臓腑の関係性が拡張されます。

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