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臓腑別通6

6.心包と胃は相通ず
臨床でよく見るのは、老人が飽食して胃気が上冲して,心肌梗塞を発する人が少くない事です。冠心病で心絞痛を病む人には,上消化道症状のあるのが大変多い。だから胸痺を治す処方で同時に胃痛も治るので,心胃同治と称するのです。

陽明胃と心包絡は通じており,陽明の実熱が心包に上冲し,神明を擾乱して出現する心包の証状には,承気湯で胃家実熱を瀉し,陽明が治れば,厥陰も自ら安んずる。
《温病条辨・中焦篇》陽明温病で,下して通ぜず,……邪が心包に閉ざされると,神昏して舌短となり,内竅が不通となり,飲んでも渇が解しなければ,牛黄承気湯が之を主る。陽明胃病で,下利し譫語し,陽明の脈が実か滑疾なら,小承気湯が之を主る。
《傷寒論厥陰病篇》下利し,譫語すれば,燥屎ある也,小承気湯に宜し。陽明は常に厥陰と同病をなす。承気による攻下法の外に,牛黄、紫雪の凉開の法や牛黄の凉開と承気の攻下并用の法もある。

臨床では心包経の内関穴に針刺して胃痛や膝痛を治すのに甚だ効あり。胃経の足三里穴は心臓病の胸悶を治すのに亦甚だ効あり。通関、通山、通天等の穴で心臓病を治療する,これらの穴位置はみな胃経上に在り,すべて包絡と胃が通じている用例である。

結語
開闔枢枢学説の啓示は,五臓別通の臓腑通治原理を解説し,心包と胃通の六臓別通の治療原則を補足することにより,臓腑通治の内容は更に完備したものとなる。之を并用して治療すれば一般雑病の,療効は顕著となる。尤も針灸による治療効果は突出している。従来の一般の針灸の経絡療法はみな同名経を用いている。如えば手陽明で足陽明を治し,手太陽で足太陽を治す等や,表裏の経,例えば手陽明と手太陽の表裏等を使うのが主である。
同名経の取穴は,一手一足,一上一下である。如えば手陽明で足陽明を治し,手太陽で足太陽を治すのは疏導に重点が在る。
表裏経の取穴は,一臓一腑,一陰一陽である。如えば手陽明で足陽明を治し,手太陽で足太陽を治すのは平衡に重点が在る。
しかし臓腑別通は,一臓一腑,一手一足,一陰一陽である。即ち肺と膀胱が通じている場合を云えば,肺は手の陰経で,膀胱は足の陽経であり,高度に疏導・平衡作用があるため,効果は当然突出している。
什麼是臓腑別通? より

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