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臓腑別通2

2.脾と小腸は相通ず
脾は運化を主り,小腸の受化功能を統括する。小腸は脾腎陽気の温煦に頼り能く化物し,小腸の分清泌濁は又 脾臓の化生気血・升清降濁でもある。
脾は升を主り燥を喜び湿を悪む,湿邪は脾陽を傷つけ易い;小腸は降を主り暖を喜び寒を悪む,寒邪は小腸の陽気を傷つけ易い。脾と小腸は相互に協同し,関系は緊密である。

小腸の病と脾胃の病は未だ厳格には区分されていない。素問・臓気法時論に説く:脾病は,虚すれば腹満腸鳴し,食化せず。《傷寒論》に説く:太陰病は,腹満して吐し,食下らず,自利益ます甚しく,時に腹自痛す。これは脾病でもあり,また小腸の受盛異常の病変でもある。だから小腸病は両者の共治となる。
小腸に寒が有れば温中袪寒し,小腸に熱が有れば清腸瀉脾する;小腸の吸収不良で腸鳴泄瀉すれば,健脾助運に分清利湿の品を加える,此れは小便を利して大便を実するもので,治脾は即ち治小腸でもある。
臨床で腹部が隠痛し喜温喜按,便溏清稀,胃納不佳というのは,胃・十二指腸潰瘍や小腸の吸収不佳の病患に診られ,辨証は脾胃陽虚で,黄耆建中湯や附子理中湯で治療される。
又《金匱》の黄土湯が遠血を治すことについて,呉鞠通は糞后便血は,小腸の寒湿のためであり,糞前便血は大腸の湿熱であると認めている。病因が小腸にあれば,黄土湯で温脾摂血するが,これは脾と小腸は通治できるという例である。

針灸では常に小腸経の腕骨穴にて減肥する。湿熱黄疸は古書中では腕骨穴を最も常用する,腕骨穴は小腸経の原穴であり,能く脾湿を解する。
董氏の奇穴 肝門穴も小腸経上にあり,能く肝炎を治療する。古今の対肝炎の方法は袪湿に他ならない。急性肝炎の陽黄は主に陽明にあり,慢性肝炎の陰黄は主に太陰にある,治療の重点は均しく除湿にある,小腸は分水の官にして,能く大小便を調整し,去湿作用が極めて強い。此の外に,脾経の陰陵泉を以って五十肩を治療すれば,療効は顕著である,これみな脾と小腸が通じている用例である。
什麼是臓腑別通? より

針灸で湿熱黄疸を治すには腕骨穴を常用すると古書中にある。腕骨穴は小腸経の原穴で,能く脾湿を解す。減肥には亦常に腕骨穴に針するが,其れは健脾去湿の作用による。
董氏の奇穴である肝門穴も小腸経上に在り,能く肝炎を治療するのも亦同じ理である。古今の対肝炎的認識は袪湿に在ると認めざるをえない。急性肝炎の陽黄は主に陽明に在り,慢性肝炎の陰黄は主に太陰に在る。治療の重点は共に除湿に在る。小腸は分水の官にして,能く大小便を調整し,去湿作用が極めて強い。
此の外に,脾経の陰陵泉を以って五十肩を治療すると有効であり,これもみな脾と小腸が通じている用例である。
杨维杰:脏腑别通论 より


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