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気滞湿鬱による胆嚢炎

案3、張××,女,46歳,1998年10月6日初診
右肋が脹痛し,肩背を牽制する。
反復して発作すること3年余,超音波検査で胆嚢の収縮が見られない。胆嚢のバリウム造影で胆嚢の影が不鮮明で,1h后の胆嚢収縮は1/3。

初診:右脇脹痛、胸悶不適,時に悪心あり,嘔吐も,口干あるが多飲ではない,便秘と嗳気,油膩のものを食した后で,脇脘の不適が加重する。舌苔稍膩,舌質紅,脈弦細。

西医診断:胆嚢炎。
中医辨証:肝胆失和,気滞湿鬱,治は疏肝利胆,行気化湿和胃に宜し。

胆寧湯加減(茵陳15 虎杖5 生大黄(后下)・青皮・陳皮6 鬱金9 生山楂・鶏内金10 姜半夏9 茯苓10)

服薬6剤の后,脇痛は顕らかに減り,大便が暢通した。
ただ神疲納呆あり,少し疲れると肩背がだるい,舌苔は薄い,脈は弦細。

原方-大黄,+白朮12,10剤の后 諸症は消失した。

按:《内経》に曰く:“胆脹とは,脇下脹痛し,口中苦く,善く太息す”,胆は中消(中焦)の府なり,通ずるを以って用と為し,降を以って順と為す。
肝が疏泄を失い,胆が通降を失えば,気鬱湿阻となる,故に諸症を現す。
治療上“”の一字を重視し,脾胃の運化功能を兼顧する。
苦寒攻下を専用してはならない。
朱培庭 医案 より

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