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腫瘤の注意点

腫瘤の形成は,正気不足のため,痰瘀邪毒が留滞して,聚り散らず,積聚して瘤となる。
《医宗必読》に曰く:“積って成る也,正気不足のため邪気が之に踞る”。
病因は邪毒侵襲,正不勝邪,邪毒亢盛,或いは情志不遂,肝鬱気滞,痰瘀積聚,或いは飲食不節,脾胃失調,痰気交結,聚而成塊 等である。
西医治療の手術、放療、化療は,往往にして脾胃功能を損傷し,肺腎陰津を耗傷し,ために気血陰陽虧虚なのに,更に正気を虧せしめ,邪気を更に盛んにする。故に腫瘤治療は,攻邪するだけでは,反って邪に勝つことができず,腫瘤が再発する。中医中薬による辨証施治では,整体調整,扶助正気により,機体の免疫力を高めて,再発率を降低させる。

注意点:
1、益気養陰,扶正を本と為す
腫瘤の病人は,本身の正気が不足し,邪気が偏盛となっている。手術による失血では,気は血と共に脱し,気血両虧となる;又 放療の后は,熱毒傷陰耗津のために,陰虚津虧,火毒熾盛となったり,或いは脾胃大傷,気血生成不足,気血両虧となる。即ち邪が衰えれば正気は更に衰えることになる。
中医辨証による治療時は,先ず扶助正気が大切で,機体自身の抗病能力を発揮し,それから外邪を抵御する。それで癌細胞が転移能力を失去して崩解する。
一般に常用する健脾益気,養陰生津の法には,茯苓、米仁、白朮、山薬、黄芪、黄精、沙参、天冬、麦冬、百合、山茱萸 等がある。

2、化痰解毒,祛邪を輔と為す
腫瘤とは全身の臓腑功能の失調により,局部に邪毒亢盛,痰瘀互結したものであり,化痰散結,解毒攻邪の法により,速かに腫瘤は消退する。
白花蛇舌草、山慈菇、七葉一枝花、天花粉、木饅頭、半枝蓮 等には抗腫瘤作用があるが,使用する時は少量ずつ、短期の服用として,正気を損傷しないようにすること。

3、持久戦には,脾胃を保護すべし
腫瘤の治療は,一朝一夕にては効を獲られない。正気虧虚,気血大傷となれば,整体の調整が必要で,長期の服薬を要する。注意すべきは脾胃功能を保護することで,脾気旺盛,運化正常なれば,気血の生化は充足され,邪去正復ができる。用薬は苦寒,燥烈,滋膩にならず,平和なることを要する。

4、疏導解鬱により,情緒を調節すべし
腫瘤患者は,みな憂慮すること重く,性情は抑圧され,煩躁,悲傷などの,不良、悪劣な情緒となる。精神を調養し,陰陽平衡を促進し,機体の免疫系統を高めるのが,治本の道である。
张重华(十三)肿瘤 より

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