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桔梗は理気により脾胃を助ける

花金方は参苓白朮散の作用に関して注意を促している。
諸医の多くは益気健脾・滲湿止瀉の方としているが,其の中の桔梗一味の運用については,明らかにしていない。
花金方は,こういう世医の浅思に遇う度に,無窮の妙理を惜しむのである。
花金方は参苓白朮散の最大の特点は桔梗の配伍であると考えている。
世医は皆 桔梗は諸薬の舟楫(引経薬)であると思っているが,そうではなく気血を開提し,理気助胃の功があるのだ。

《本草経》に云く:“(桔梗)腹満・腸鳴り悠悠なるを主る”。
肺気が開提すれば,脾は肺の勢いを借りて散精化湿する;肺が宣発粛降すれば,胃は肺勢に順じて納穀導腸する。
臨床では,脾虚湿滞者に遇う度に,花金方は益気健脾化湿の方中に,気機升降の勢いを高めるために,桔梗12gを加えて理気脾胃を助けている。

厳某,女,45歳。2013年2月12日初診。
胃脘不舒になって一年余り,少しでも食物が硬いとダメである。
面色は黄,身体沈重で,乏力懶動,腸鳴して食欲不振,大便は時に溏,睡眠は良い。
舌は淡胖で歯痕あり,苔白く満布,脈は沈濡にして弱。

此れは脾虚湿滞である。治には健脾益気化湿が宜しい。

処方:(党参・茯苓15 白朮10 白扁豆15 陳皮10 山薬20 蓮子肉15 砂仁6(后下) 蘇梗10(后下) 桔梗12 升麻10 柴胡・甘草6),水煎服,毎日1剤。

連進すること7剤にして,諸症は軽減した。守方して再進すること7剤にして,全功を収めた。
花金方:用药经验举隅 より

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