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麻黄と遺尿4

麻黄の生用で陽気を発す
花金方は麻黄を談ずるに当たり,先ず“麻黄九禁”を挙げている。
《金匱要略・痰飲咳嗽病脈証并治第十二》:“そうなるのは,其の人が血虚だからである。麻黄が其の陽を発した故也。”
生麻黄は陽気を発越する作用が峻猛であり,実に発汗散寒・宣肺平喘・利水消腫の佳品である。
然し花金方は発黄や,小兒遺尿の証に用いて醒神を発陽して卓効を収めている。
花金方は遺尿のある小兒にはみな夜寐過熟・呼之難醒の弊があると考えて,麻黄で其の陽気を発して外出させた。“陽気は,外を衛り固める也”という功用を恢復させて,小兒の正常な排尿反射を幇助する。

劉某,男,5歳。2013年6月3日初診。
遺尿すること三年,しばしば治すも無効,夜寐ると呼んでも目醒めず,尿后にやっと目が醒める。
これが毎週三四回あり,内心では甚だ羞赧す。
其の母云わく、小兒には素もと手足心熱があり,舌尖は紅く少苔で,脈は細数。

腎陰虚の証で,虚火下擾なり。
治は滋陰清熱に,醒神を佐とするが宜し。

知柏地黄湯加減(知母15 黄柏12 熟地25 山茱萸10 山薬20 牡丹皮・女貞子・桑螵蛸15 生麻黄12),水煎服,毎日1剤。
連進すること7剤で,遺尿は減軽した。
守方して再進すること7剤にて,治癒を告げた。
花金方:用药经验举隅 より

※麻黄九禁の来たる所以は「発陽」である。

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