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白朮を重用して腰腹を利す

白朮は腰痛を治す。早くは《本経》に“風寒湿痺死肌を主る”と記載されているが,世医は無視して,僅かに脾気虚弱・気虚自汗・胎動不安の証にしか用いないのは,実に遺憾である。
花金方は《傷寒論》の甘姜苓朮湯に“腎著の病を治す,其の人 身体重く,腰中冷え,水中に坐す如し……腰以下が冷痛し,腰の重きこと五千銭を帯びる如し”との法中から,白朮が少陰に入り、腰腹の気血を利し、水道を通ずるとの功用を見つけ出した。

また清代の王旭高《医学芻言・腰痛門》に言わく:“陳修園は腰痛久しく愈えざるに,白朮一両を用いるだけで……神効あり。”腰痛が愈えないとすれば,それは白朮を重用していないからだ。

李某,男,35歳。2011年12月3日初診。
昨日 重い物を運搬していて腰部を閃挫した(急性腰扭傷),今は動くと疼痛忍び難く,他人の扶けを借りて来診してきた。
腰痛の外にはなにも都合の悪いことは無い。
舌は稍暗紅で,脈は弦。
此れは気滞血瘀の腰痛である,活血理気止痛するのが宜しい。

処方:(白朮30 赤芍・全当帰15 生地・川芎10 牡丹皮9 延胡索10 威霊仙30 狗脊20 黒芥穂・柴胡6 三七粉4(冲服) 甘草6)水煎服,毎日1剤。

連進すること7剤にして,腰痛は全て無くなり愈えた。
花金方:用药经验举隅 より

※ぎっくり腰にもってこいの処方ではないですか!

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