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アフター性口内炎-竹葉

口腔潰瘍は反復して発し,纒綿として愈えがたく,成人なら色々な薬物を服用できるが,嬰幼児には苦くて良方が無い。筆者は近両年 単味竹葉を茶の代りに飲むことで嬰幼児の口腔潰瘍を多く治療し,効果が顕著だった。

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肺癌-土茯苓

土茯苓は湿毒を解し,血熱を清するを兼ね,利湿解毒に長ずる;猫爪草は味辛で散じ,痰濁を化して瘀結を消す;白花蛇舌草は苦寒で能く清熱解毒し,腫瘤細胞に対して強い抑制作用がある。
三薬で熱毒壅盛,痰湿鬱滞な肺癌や肺癌が骨転移して起す骨痛を治す。

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早漏に塩知母

「触ればすぐ泄し,夢を見てすぐ遺し,思っただけで挙り易く,房事がうまくいかず,女性が満足せず,憂い恐れるばかり。」とは早漏のこと。
これはものが敏感なために「一触即泄」となるのだが、何故かといえば「腎陰不足で相火偏旺」するのが原因です。

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痤瘡-土茯苓

土茯苓は利湿去熱,能く絡に入り,湿熱の蘊毒を捜剔し,楊梅毒瘡を専治する。
生苡仁は甘淡滲利,寒で清熱し,上では肺中の熱を清し,祛痰排膿して肺気を清粛する;下では陽明の湿を利し,消癰散結する。
白花蛇舌草は性寒,胃、大腸、小腸経に帰し,善く陽明経の毒邪を清し,利湿排毒する。

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前立腺肥大-桂枝茯苓丸加味

李某,男,68歳,2009年10月7日初診。
小便不暢となり,時には五日も尿閉が続く。医院外科で,前列腺肥大と診断された。前医は補腎、利水通淋の品で治そうとしたが,効が無かった。
初診:小腹が急痛し,小便が滴瀝として不暢,精神は倦怠し,飲食不佳。舌淡で苔薄白,脈沈眩。前列腺肥大とは癥塊である。活血化瘀によって治すことにする。

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アレルギー性鼻炎

患者は余某,男,12歳。2010年6月14日初診。
鼻塞、噴嚏流清涕を反復して半年余になる。
病歴:患者は幼い時からいつも感冒にかかると,鼻流清涕があった。今回の発病は前夜に適たま家の中の改装で,漆の厚塗りがあり,患者は之を嗅いでから鼻塞流涕,噴嚏不断となった。
そこで筆者の老師である浙江省慈渓市観城区の李良材老中の処へやってきた。
初診:鼻塞鼻痒,噴嚏頻頻,清涕水の如く,咽痒,咳嗽痰稀,大便は正常,顔色は蒼白,舌質淡,苔薄白,脈浮緩。

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消風散-咽源性咳嗽

咽(喉)源性咳嗽は冬春季節の変わり目に特に頻発する。主症は咽痒,干咳無痰や白色の稀痰が少量。陣久性の呛咳で,飲水によって暫時緩解する。咽部の検査では充血が見られる。

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消風散-脂漏性皮膚炎

案例:患者,男,26歳,2007年6月20日就診。
患者は2年来にわたり頭皮の油膩、多屑瘙痒があり,耳后、腋窩、胸背部に紅斑ができ,入浴后に紅斑が重くなり,紅腫流水し,口渇を覚える,口苦咽干,大便秘結,小便黄赤,舌質紅,苔黄膩,脈滑数。
弁証:肝経湿熱,蘊蒸肌膚
治法:清熱解毒、疏風利湿

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消風散-ニキビ

案例:患者,男,31歳,2006年12月29日就診。
顔面及び頚部に紅色の丘疹が数ケあり,皮膚の表面に突出し,局部は疼痛し,前胸にも淡紅色の丘疹があり、瘙痒する,食欲不振で,舌質紅く,苔黄厚膩,脈浮数。
診断:痤瘡
辨証:湿熱内盛,風邪侵淫,鬱于肌膚
治法:清熱除湿、疏風止痒

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消風散-蕁麻疹

消風散《外科正宗》は風湿が血脈を浸淫した瘡疥瘙痒や風熱瘾疹を治す。(滲出液が見られるとはいえ風性が主である)

案例:患者,女,35 歳,2006 年 7 月 15 日初診。
10日前,后背部に反復して大片鮮紅色風団が出現し,瘙痒忍び難く,掻抓后に大片風団に成り,逐漸拡大し,1周后には躯干、四肢へと陸続として同じ皮損が出現し,瘙痒が,夜間には劇しさを加えた。

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下肢の慢性湿疹

蘇某,男,35歳。2008年9月2日初診。
下肢の皮膚瘙痒を患って10余年,時に軽く時に重い。春秋の天候の変り目に重くなり,下肢の内側の皮膚には紅色の粟米状の疱疹が散在し,膚色は潮紅,抓痕を伴い,滲出、脱屑あり,局部には皮膚増厚、硬結があり,舌尖紅く,苔薄黄で微膩,脈浮弦で略数。
弁証:湿熱内蘊,風邪外襲
治法:清熱祛湿,疏風活血

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下病上取-便秘

病案挙例
米某,女,45歳,1986年5月15日初診。
便秘になって1年余,先月は10日に大便1回。某市級医院で検査して,“結腸炎”と診断された。中西医結合にて2ケ月余治療したが,療効なし。
初診:大便難行し,結は算珠の如し,心煩心悸,情緒急躁,皮膚皸裂,鼻干口燥,舌質紅,無苔且つ干,脈細数。
弁証:心腎陰虚,肺熱燥結。

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上病下取-痄腮

“上病を下に取る”とは《素問・五常政大論》で云われている:“気反して,病上に在れば,之を下に取る。”
《霊枢・終始》篇に曰く:“病上に在れば之を下に取る。”是れは上部の病変を下部より治す事を指し,一種の上下相反的治法である。
明代・張景嶽の指出:“気反する者は,本は此れに在りて標は彼れに在る也。其の病が既に反すれば,其の治も亦反するに宜し。故に病上に在れば,之を下に取る,如し陽病なら其の陰を治し,上が壅すれば其の下を疏す也。”
上病とは,病変の部位、病証の表現が上に偏するのを指す;下取とは,臨床主証の所在部位より以下の臓腑や体表に用薬したり針灸をしたりして調理と治療を進めることである。

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蕁麻疹の四型

急性蕁麻疹の治療の鍵:湿性は黏滞で,陰邪なるゆえ気機を阻滞し易く,気血が瘀滞するので,活血薬として当帰、川芎、赤芍を加える。
慢性蕁麻疹は気血不足,衛外不固,そこへ風邪を感じて発病する。外邪は先ず皮毛を侵犯するが,久しくなれば肺気は虚し,皮膚の腠理は疏松となり,衛外不固となる。
脾は肌肉を主り,水湿を運化するが,脾虚失運となれば,水湿の運化は失常し,湿邪が停滞し,蕁麻疹となり纒綿として愈え難く,発作を反復する。本病治療の要めは祛湿、活血、祛風の処理にかかっている。

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術后発熱-清骨散

厳重な創傷や大手術の后で,発熱を見ることがある。其の発熱の特点は夜熱早凉や,午后に体温の升高があり,体温は38℃~39℃の間で,并せて手足心熱を伴い,早朝には正常に戻る。このような患者の舌質は多くは淡、苔薄白,脈細数であり,筆者の老師・李引剛は常に清骨散加減を応用して治療し,満足な療効を取得した。

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小柴胡湯と頑疾

案1 呉某某,男,44歳。2009年6月5日初診。
微熱が2ケ月余り続き,西医検査では,病因、病巣を特定できず,毎日ただ生理塩水、抗生素、ステロイド等を注射するばかりで,2ケ月治療するも無効。
初診:患者は頭痛あり,体温37.5℃,納可,眠可,二便正常,脈象やや弦細,他に異常無し。
《傷寒論》云:“傷寒脈弦細,頭痛発熱者,属少陽。”
因って小柴胡湯の原方を與えた,柴胡は毎剤24gを用いた。共服3剤にして,微熱は全て退き,患者は全身舒適を覚えた。

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糖尿病-健脾降糖散

飽食や飲食失節,肥甘寒凉物の長期過食,或いは醇酒厚味、腥辣香燥 等の物によって脾胃を損傷し,脾の運化功能が失なわれて積熱内蘊,化燥傷陰,消穀耗液を起こし“消渇”となる。;此の外にも,ストレスが大きくて情志失調を、鬱怒久しくして傷肝となり,鬱火化熱から,肺胃の陰津を灼傷して“消渇”となる。

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不眠と陰陽不交

華某某,男,42歳。2009年7月4号初診。
失眠を患って2年余,入睡困難,睡后醒め易い,毎日の睡眠は4時間以下,甚しい時は徹夜難眠。これまでに中西薬を并進したり,針灸按摩をしたが,効甚だ微。
初診:眼結膜は血絲充満,食欲不佳,時に心慌胸悶,胃脘脹満,胃中の気が時々上逆して嘔き気あり,頭暈,脈沈弦。心電図、肝功、血圧正常。
前医は養心安神、鎮心安神、養陰清熱、滌痰清心、消食和胃 等を多用していた。
失眠の病因は繁多と雖も,結局は陰陽失調,陽不交陰である。治療も亦当に陰陽調和に着眼すべし。

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二つの風邪(凉燥・風寒)

咽痛から初まり、咽痛が収まると次に咳嗽や水涕へと進むタイプの風邪があります。咽痛の期間が短いので、咽痛に対処していると咳嗽や水涕に対しては後れを取ることになります。それならば咽痛が始まった時に咳嗽や水涕を予想しておいたらどうか。
では咽痛から始まるものと、咽痛が無くて咳嗽や水涕から始まるものがあるのは何故か?
それは冬季の風邪には 風寒凉燥、二つの“風邪”があるからです。
咽痛から初まるのは“凉燥”で、咽痛が無くて咳嗽や水涕から始まるのは“風寒”です。
凉燥に使える白牛宣肺湯(白僵蚕 牛蒡子 杏仁 前胡 桔梗 荊芥 紫苑 甘草 薄荷)は私が大好きな処方の一つです。
咽痛でポピュラーな銀翹散は「風温」に使います。間違って凉燥に使っても多分効かないでしょう。
白牛宣肺湯と喉源性咳嗽

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産后三難

婦人の新産には,失血亡津があり,陰血不足すれば,陽気独盛となり,痙病、鬱冒、大便難になり易い,之を産后の三難と謂う。
《金匱要略・婦人産后病脈証治第二十一》“新産で血虚,多汗が出,しばしば風に中る,故に痙を病ましむ;亡血のうえに復た汗し,寒多ければ,鬱冒せしむ;亡津液,胃燥する,故に大便難ならしむ。”と産后の三難に対して,病因病機より説明してある。
現在では産后病痙は見なくなったが,産后鬱冒、大便難は今でも臨床上よく見られる。

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児童多動症

注意欠陥・多動性障害のことで,嬰児期から顕われる症状は,興奮、睡眠が少ない,大小便の習慣ができない等で,学齢期には最も顕著となる。年齢が増長するにつれ症状は次第に軽減したり自然に消失する。
《霊枢・行針》“重陽の人は,其の神動き易く,其の気往き易き也”
《素問・挙痛論》“驚けば心倚る所なく,神帰する所なく,慮定まる所なし”
中医では肝風、失聡、健忘の範畴に属し,心、肝、脾、腎の諸臓との関系が密切である。

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癃閉(前立腺肥大)

小便不利,点滴短少,病勢の比較的緩いものを称して“”とし,小便閉塞して不通のものを称して“”とする。
《諸病源候論 小便諸候》では“熱気大盛”なれば小便不通となり,“熱勢極微”なら小便難となる。元朝の朱丹渓は小便不通には“気虚”、“血虚”、“痰”、“風閉”、“実熱”等多種の原因があるという。

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石膏先生-張錫純

張錫純は瘟疫、痧疹、寒温等の実熱証を治療する時に石膏を多用した。
張錫純は“石膏は寒温実熱証の金丹なり”、“寒温には第一の要薬なり”、“救顛扶危の大薬なり”と視なし、“外感実熱を退けるには,誠に唯一無二の良薬なり”、“薬品中第一の良薬なり,真に起死回生の功がある”としています。

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盗汗淋漓

 賈××,男,56歳。
初診:重労働で傷陰し,盗汗淋漓となり,七日になるが一晩中不眠で,口干して飲みたがる。脈細無力,苔薄質絳。
治法:育陰和陽を以って止汗するが宜し。

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口眼喎斜

菊青葛根湯(菊花・葛根15 大青葉30 防風・白芷・蝉蛻・白僵蚕・川芎10 甘草6)

功効:清熱解毒,疏風通絡。
主治:面神経炎,卒然として口斜,眼瞼閉合無力や閉合不能,患側の鼻唇溝は浅くなったり消失したり,額紋は消失,或いは耳后の疼痛を伴い,后期や治療不当な時は面部痙攣がある。
用法:毎日1剤,水煎2次,早晩2次 飯后服用。

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感冒 音唖

方××,女,18歳。
初診(1965年6月19日):七日前,感冒にかかり,発熱、畏寒、頭痛、咳嗽、痰多となり,継いで音唖となり,サルファ剤で,発熱や頭痛は除かれた。
現証は形寒,胸悶,喉痒咳嗽,音唖,痰黄稠粘,咯吐しにくい,咽喉干痛。
脈濡弦,舌苔淡薄、舌体胖、辺尖紅,喉核(扁桃体)暗紅。

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蛛網膜下出血

孟某,男,29歳。
突然頭痛し,煩躁不安,続いて人事不省に,たまに一瞬 明瞭となるも,目は開いたまま,面色は紅暈,呼吸気粗,両手こわばり掣動,体温39.6℃,大便は数日不通,小溲は黄赤,脈弦数にして有力,舌干少津,辺尖紅刺,苔滑膩,口唇焦げ,瞳孔散大0.7cm,瞳孔不和,対光反射遅鈍,角膜反射消失。
腰椎穿刺で血性液体があり,頚項は強直し,双側のバビンスキー反射陽性。血圧110/76mmHg。

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三叉神経痛と薬枕

頭は諸陽の会、精明の府であり,気血は皆上り頭部に聚まる。頭と全身の経絡兪穴とは緊密に相聯している。中薬枕を使用すれば薬物を直接頭部に作用させ,治病祛邪,平衡気血,調節陰陽をすることが出来る。
主要なる血管には頚外動脈、頚内動脈、椎動脈と相対応する静脈や其の分支がある。神経には枕大神経、枕小神経、耳大神経、頚皮神経、鎖骨上神経、面神経、動眼神経、迷走神経頚部、面神経頚支、交感神経頭頚部、舌咽神経の副交感神経等がある。

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後頭神経痛

後頭神経痛を中国では「枕大神経痛」といい、頭部三叉神経痛のことである。この種の疾患には電針・推拿・薬枕が主なる手法になっている。

2019/11/29 今日は後頭部が急にチクチク、ビリビリと痛くなってきて、我慢できないほどだった。この症状は以前からあったのだが、このところ悪化している。どうやらこれは後頭神経痛らしい。「まぶしさを同時に自覚することがある」との説明もあり、私が以前「閃輝暗点」かと思ったものも実はこれだったかも知れない。
ネットで繰ると対応する漢方薬として、葛根湯・葛根加朮附湯・桂枝加朮附湯・七物降下湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・川芎茶調散・治打撲一方などが挙げられている。どんな根拠でそんな処方が挙げられているのか、いつもながらの日本漢方の曖昧さだ。

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