« 石膏先生-張錫純 | Main | 児童多動症 »

癃閉(前立腺肥大)

小便不利,点滴短少,病勢の比較的緩いものを称して“”とし,小便閉塞して不通のものを称して“”とする。
《諸病源候論 小便諸候》では“熱気大盛”なれば小便不通となり,“熱勢極微”なら小便難となる。元朝の朱丹渓は小便不通には“気虚”、“血虚”、“痰”、“風閉”、“実熱”等多種の原因があるという。

張景嶽は癃閉の病因は四个方面に帰納されるという:火邪結聚して小腸膀胱にあれば,水泉干涸して気門の熱閉不通となる;熱が肝腎に居るか,或いは敗精や槁血が,水道を阻塞すれば不通となる;真陽が下に竭きて元海無根となれば,気虚により閉じる;肝強気逆すれば,障碍は膀胱に移り気実のため閉じる。

清代には本病に対する認識は徐々に完備されてきた。李中梓は《証治匯補・癃閉》篇で本病の病因は“熱結下焦により,胞内を壅塞して気逆渋滞する者;肺中に伏熱ありて生水不能となり気化不施する者;...久病多汗で,津液枯竭する者;肝経忿怒して気閉不通となる者;脾気虚弱のため通調失宣する者”と総結帰納している。

以上を鑑みて虚、痰、瘀が病因病機であるゆえ,筆者は化気化瘀化痰を治則とし,三化湯を創製した。

三化湯(桂枝12 烏薬・益智仁10 茯苓・沢瀉9 白朮・桃仁・紅花10 当帰12 川芎・鬱金8 山甲珠5 法半夏9 陳皮12 橘絡10 川貝母6 瓦楞子12)

病例:余某某,男,78歳,2005年8月29日初診。
小便量少,点滴して出る,診前は幾度も導尿をしたが,抜管するとまた元に戻った。小腹墜脹が甚しく,尿意迫急して,排出不能,死ぬほど痛い。
前列腺が増大しており,硬く,数ケの小結がある。倦怠,神疲,納差。舌質淡,苔白膩,脈弦。

三化湯(桂枝12 烏薬10 益智仁9 白朮・沢瀉8 桃仁・紅花・当帰10 川芎・鬱金9 山甲珠5 法半夏・陳皮・橘絡10 川貝6 瓦楞子12) 5剤。

別に 鮮石菖蒲を数茎,冰片3,鮮葱白を適量,搗爛して布に包んで肚臍の処に敷き,熱いと感ずるまで温める。
服薬と敷臍を半日した后,小便は少しだけ出たが,まだ順暢ではない。中薬を服するたびに,排尿は次第に順暢となった。上方を加減して服すること15剤で,基本的に治愈した。(王業竜)
自拟三化汤治癃闭 より

|

« 石膏先生-張錫純 | Main | 児童多動症 »

治験」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 石膏先生-張錫純 | Main | 児童多動症 »