肺癌-土茯苓
土茯苓は湿毒を解し,血熱を清するを兼ね,利湿解毒に長ずる;猫爪草は味辛で散じ,痰濁を化して瘀結を消す;白花蛇舌草は苦寒で能く清熱解毒し,腫瘤細胞に対して強い抑制作用がある。
三薬で熱毒壅盛,痰湿鬱滞な肺癌や肺癌が骨転移して起す骨痛を治す。
張某,男,56歳,2007年3月21日初診。
患者は原発性肺癌で干咳が出て,胸悶気短の状態である。
初診:咳嗽痰多,胸悶隠痛,食欲不振,神疲乏力,舌苔薄膩,脈弦細数。
弁証:痰熱壅盛,湿毒互結
治法:清熱解毒,化痰軟堅
処方:(土茯苓40 猫爪草・白花蛇舌草30 夏枯草・連翹・浙貝母15 生牡蛎30 芦根15 桃仁12 薏苡仁60 冬瓜仁・仙鶴草30 功労葉15 白僵蚕10 烏梅肉15 炮山甲粉2(分冲),太子参60 沙参30 生地黄20 生黄芪30 炙紫菀・炙百部15) 六神丸、梅花点舌丹を併用。
3年間 中薬治療をして,肺門の陰影は縮小している。その後は2日に1剤としている。患者は已に4年生存しており,今は3日に1剤としている。
土茯苓配“二草”治肺癌 姜良铎用土茯苓经验(4)より
魏文浩 河北省保定市清苑县中医医院
※猫爪草(ヒキノカサ 蛙の傘 の塊根)
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