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下病上取-便秘

病案挙例
米某,女,45歳,1986年5月15日初診。
便秘になって1年余,先月は10日に大便1回。某市級医院で検査して,“結腸炎”と診断された。中西医結合にて2ケ月余治療したが,療効なし。
初診:大便難行し,結は算珠の如し,心煩心悸,情緒急躁,皮膚皸裂,鼻干口燥,舌質紅,無苔且つ干,脈細数。
弁証:心腎陰虚,肺熱燥結。

百合地黄湯(百合30 生地黄50 炙紫菀30 炙杷葉15 杏仁10)

上方を3剤服した后,すぐに便意あり,大便1回。
上方を共服すること30剤,毎日大便1回となり,大便は正常になった。

按:百合地黄湯は《金匱・百合狐惑陰陽毒病》篇にあり,“百合病で,まだ吐下,発汗せず,病形が初めの如き者”を治す。
清代の陳士鐸云わく:“大便閉結は,大腸燥が多いが,それが肺気の燥によることを知らない。肺燥すれば清粛の気が大腸へ下行できず,腎経の水だけになり,旁流だけでは渓流を潤おすことは出来ない”。
此の病例の便秘は標であり,肺燥、腎水虧虚が本である。治病には必ず本を求めよ。故に百合地黄湯加紫菀、杏仁、杷葉で宣肺潤燥し,肺の粛降の能を恢復させれば,大腸の伝導は正常になる。
“下病上取”治便秘 より
魏文浩 魏斋  河北省保定市清苑县中医医院

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