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消風散-蕁麻疹

消風散《外科正宗》は風湿が血脈を浸淫した瘡疥瘙痒や風熱瘾疹を治す。(滲出液が見られるとはいえ風性が主である)

案例:患者,女,35 歳,2006 年 7 月 15 日初診。
10日前,后背部に反復して大片鮮紅色風団が出現し,瘙痒忍び難く,掻抓后に大片風団に成り,逐漸拡大し,1周后には躯干、四肢へと陸続として同じ皮損が出現し,瘙痒が,夜間には劇しさを加えた。

初診:躯干、四肢の近端に橢圓形で鮮紅や淡紅な斑が弥漫分布し,面頬、臀部、双臂には蚕豆大の小鮮紅色の風団が散布し,舌は胖嫩で歯痕あり,背部には淡褐色の母斑が現れ,咽赤く,舌質紅,苔薄白,脈弦数。
診断:蕁麻疹
辨証:素体血熱,復感風熱,鬱于肌膚
治法:清熱凉血、散風止痒

消風散加減(荊芥・蝉蛻・防風・生地黄15 牡丹皮・当帰・白鮮皮・蒲公英・蒼朮10 薏苡仁30 梔子6 紫草・地膚子1O 甘草6)

3剤を服した后,上述の症状はいくらか軽減したので,原方加減を更に4剤服用した后,痒さは止り愈えた。

按:蕁麻疹は中医の“瘾疹”である。本病は多くは情志不遂により,肝鬱化火となったり或いは膏粱厚味、辛辣の物を喜食して内熱蘊積となり,日久しくして傷陰耗気,血熱動風する;或いは平素から体弱で,気血不足し,風熱の邪を感受して内に疏泄できず,外に透達できず,皮膚腠理の間に鬱して,邪正相搏ちて発病する。
《類経》に云わく:“正気が既に虚せば,邪気は盛んなると雖も,亦攻めることが出来ず,攻めれば邪は去らずして正先ず脱す。
治療は応に扶正祛邪、標本兼固を法とすべし。消風散中の防風、荊芥、蝉蛻は祛風止痒して邪を留めず;当帰、生地黄は養血活血する,所謂“治風には先ず治血し,血行れば風自ら滅す”である。
消风散治疗皮肤病体会 窦志强 より
2008年9月第15卷第9期 中国中医药信息志

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