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石膏先生-張錫純

張錫純は瘟疫、痧疹、寒温等の実熱証を治療する時に石膏を多用した。
張錫純は“石膏は寒温実熱証の金丹なり”、“寒温には第一の要薬なり”、“救顛扶危の大薬なり”と視なし、“外感実熱を退けるには,誠に唯一無二の良薬なり”、“薬品中第一の良薬なり,真に起死回生の功がある”としています。

彼の朋友、趙某の妻が“年は六十に近いが温病にかかり,脈数にして洪実,舌苔黄にして干,薬気を嗅げばすぐ嘔吐する。
先生は石膏末六両を単用し,煎じた清湯を一大碗取り与えた,恐らくは嘔吐するだろうに”,ところが“一回一口を温服するや,飲み終わると愈えてしまった”,此のような病例は,枚挙にいとまがない。
先生が臨証に用いる石膏は,軽ければ1両許り,重ければ数両で,いつも捷効を獲たので,故郷では“石膏先生”の称がある。

我が近族の祖父、思曽翁は,弱冠の年より体は多病だった。その年は正に瘟疫が流行して,うっかりして瘧疾に感染した。是の証は三日熱のマラリヤのようで,口干、舌燥、表裏倶に熱,甚しき時は体は燔炭の若し。
張錫純は大剤の白虎湯加柴胡を投じて愈えた。愈えた后に彼に問うた,是の証にどうして白虎湯を投じたのか?
張錫純云わく,“症は邪在少陽であるが,陽明熱が盛んだから,瘧でも兼温の瘧である,大剤の白虎湯で清しなければ,奏功しなかっただろう。”
先生云わく:“愚の臨証四十余年に,生石膏を重用して治愈した証は数千計にのぼる。ある証では数斤を用い,ある証では十余斤を用いた。其の人は病いが愈えた后で飲食は増えても,少しも寒胃の弊はなかった。
張錫純の“石膏先生”という綽号の来源はハッキリしないけれど,故郷では今だに“石膏先生”と称しています。
“石膏先生”张锡纯 より

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