感冒 音唖
方××,女,18歳。
初診(1965年6月19日):七日前,感冒にかかり,発熱、畏寒、頭痛、咳嗽、痰多となり,継いで音唖となり,サルファ剤で,発熱や頭痛は除かれた。
現証は形寒,胸悶,喉痒咳嗽,音唖,痰黄稠粘,咯吐しにくい,咽喉干痛。
脈濡弦,舌苔淡薄、舌体胖、辺尖紅,喉核(扁桃体)暗紅。
弁証:風熱外襲,痰と相搏ち、肺衛を鬱閉。
治法:疏邪、宣肺、清熱、化痰。
(荊芥・防風4.5 杏仁・米仁・牛蒡子9 桔梗4.5 生甘草2.5 射干4.5 知母6 川貝母粉(分2次呑服)・黄芩4.5 天花粉12)
二診:前方を2剤服して,寒、咳嗽、痰は減り、音声が少し出るようになった。
原方を再服すること2剤で,諸症は消失し,音声も次第に恢復して正常になった。
[按]外感による音唖は,解表宣肺が本筋である,表邪が去り肺気が和せば,音唖は自ら廖ゆ。
基本方:前胡、桔梗、生甘草、牛蒡子、杏仁、射干
若し風寒客肺,喉痒、咳嗽不爽なら,+蜜炙麻黄、冬瓜子;風熱が肺衛に鬱閉し,咽干喉痛なら,+知母、黄芩、天花粉;痰多口膩なら,+生米仁,浙貝母;舌苔白厚にして口膩なら,+仙半夏;発熱頭昏なら,+荊芥、防風、杭菊花。
张赞臣 音哑 より
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